OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

境界線はどこまで溶ける?

2015.04.13

4月3日(金)の日経MJの一面は「いまどき男子 女子力まとう」との見出し。

眉のお手入れは2週間に一度お得な回数券を使って行う。美肌志向も高く、20代は足や腕などのむだ毛脱毛にほかの世代より関心が高い。およそ2人に1人が洗顔料以外の化粧品を使い、気に入ったデザインであれば女性向けの衣料品でも購入する。エステや料理といった従来女性が高い関心を持つ分野でさえも興味を示す・・・というものでした。

これは、消費動向において若年層の男女の境界線が溶け始めてきたとも言えるかもしれません。

 

今年の1月5日の日経MJでは「溶ける境界に商機」として、業態の垣根が低くなってきているという記事が掲載されていました。コンビニが医薬品を販売する、カフェを併設する、モスバーガーが店舗で丸ごと野菜を販売する、ファーストフード店が夜は居酒屋になる、食品スーパーでもイートインを併設する、ドラッグストアとコンビニのサービスが被るなどなど・・・お互いの分野の棲み分けができなくなってきているほど競争激化が進んでいるという内容でした。

 

しかし、溶け始めている境界線は業態側、サービスを提供する側ばかりではなく、私たちユーザーの方も然りなのかもしれません。ユーザーが先か提供者が先か、鶏と卵の関係のようなものでしょう。

2013年7月16日の小欄にて、小学生たちのジェンダーフリー現象が良い形で見られる旨を書きました。今の20代の男性が女性と同じレベルで美意識を持つことは全くおかしなことではありませんし、むしろ必然とも言えるかもしれません。このような現象を受け入れないと、商品が売れるよう仕掛けていく側は時代遅れになってしまいそうです。

男女の消費に差がなくなってくる日本のマーケット。更に拡大すれば、もちろん花の消費動向にも大きく影響してくるでしょうし、花はむしろ男女の境界線を溶かす最強選手なのかもしれません。乗り遅れないようにしなくては。

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