OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

物流をつぶやく 2022初夏

2022.05.20

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

さて、日本フローラルマーケティング協会(JFMA)の会長をされている小川孔輔先生ですが、先生の著書を改めて読みました。

大変長らくお世話になっているのですが、先生の本は5-6冊しか読んだことがなく(すみません)、多くの書籍を著わしている先生にあわせる顔はありませんが、古くは20年ぐらい前に「花の仕事基礎講座」という本で勉強させていただきました。

当時の花業界の実情・情勢、キーパーソンをインタビューし、まとめた本でした。今でも小川先生は道を切り拓いた方や独自のお取組みで成功されたトップランナーを対象に、核心に切り込むインタビューをされてはJFMAニュースでタイムリーに発信されていますので、取材する姿勢の変わらなさいがスゴイと思います。

 

さて、最近読みましたのは「青いりんごの物語」です。RF1のブランドで有名な株式会社ロック・フィールドが展開するサラダお惣菜の話です。興味深く感じるポイントは人それぞれだと思いますが、個人的には雪室(ゆきむろ)の話や、カンバン方式にバッファーを導入する話あたりが面白いと思いました。前者は品質管理を低コスト、低環境負荷で具現化する、現代のSDGsのお手本のような話です。食材の保管に雪と、配送用には通いコンテナを導入するというもの。後者のカンバン方式は、言わずと知れたトヨタの在庫を持たない画期的な工程管理ですが、工業製品ではない世界にどうやって導入するのかというハナシ。産業の特性からバッファ(のりしろ)をみて、また一工程もどのぐらいでみるのか、単純に野菜をカットするという作業を一つとしてみるのか、洗ってカットする工程を一工程とみるか・・・こういうことは現場の創意工夫ならではではないでしょうか。工場長のスゴさを感じます。

 

昨今物流が問題で、単純に物流フローを細切れにしがちですが、どういう単位で作業を切り分けるのかでコスト分析の結果が変わるように思います。荷受け+積み替えを一単位とするのか、荷受け+積み替え+シール貼りまでを一単位とするのか、どこまでの一連のフローとして組み合わせるか、あるいは分解するかでコスト分析の結果や組織構成が変わるのと同様に。

 

ロック・フィールドが運営するお惣菜のRF1はあちこちでお見かけします。売り場は明るくていつも美味しそうな総菜があって商品開発が素晴らしい限りですが、その生産工場のカイゼンは間違いなく大変で、また同時にすごく面白い分野だと思います。製造工程の設計管理、生産管理などロジスティック部門が極めて重要なポイントで、現場に即したコスト管理の鬼のようなモーレツ工場長がいらっしゃるのではないかと想像します。

物流関係に従事される方にもぜひこの本をお勧めしたくブログってみました。

 

まだまだ物流についてのつぶやきは続くのでした。

今日はここまで。それではみなさま、ごきげんよう。

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