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「汚い空気は経済損失を招く」日経新聞オピニオンより

2019.09.25

こんにちは。ボンジュール内藤です。

 

9月23日付日経新聞オピニオン欄に「汚い空気は経済損失を招く」という記事が掲載されていました。

勉強でも仕事でも、生産性を上げるためにいろいろな工夫を凝らしているが、「空気のきれいな環境」で行うことがあまり注目されていないと。

大気汚染は脳卒中や肺がんなどの病気を引き起こしやすくしているだけはなく、子どもの成長を妨げたり大人の思考を鈍くさせたりなど、脳にも影響を及ぼし、生産性ばかりでなく人的資源、経済成長にも影響してくる。大気汚染が生産性に及ぼす悪影響は実証されていて、大気汚染のひどい日に受けた試験の結果は大幅に悪かったり、それによって最終的に月収の低下にも響き、影響は長期に及ぶという結果が実証されているのだとか。ほかにもプロサッカー選手のパスの回数が減る、子どもの認知機能の発達に遅れが出るなどという具体的なケースによる調査結果も発表されていて、大気汚染の影響は看過できるものではないといいます。

それだけ甚大、且つ長期的な影響があるにも関わらず、対策が取られていないってどうよ、と問題提起をしている記事。(先日のスウェーデンの16歳グレタさんのスピーチ(How dare you!の人)を想起させます)

 

そこで大気汚染の原因となる物質を取り除き対策を行えば、誰もが恩恵を受けることができ、しかも即効果が実感できると。個人レベルであればフィルターを設置するということでもいいでしょうと展開。粒子状物質の濃度が不動産価格にも影響してくることを考えれば、みな真剣に大気汚染問題に取り組むでしょうから、地域ごとに大気汚染度を測って公表するとか、自治体ごとに行政が大気汚染に繋がる車両や発電所を規制するとかやってみたらと提案しています。また、粒子状物質は温暖化ガスと同様に化石燃料から発生するため、気候変動対策にもなると。

 

大気汚染がひどくなる中、生産性を上げるための対策の一つは間違いなく緑化でしょう。公共の空間であっても、個人レベルの小空間でも今後急速に求められる機会が多くなっていくように思います。恐らくは法人需要のオフィス内緑化に端を発し、徐々に個人レベルにまで落としこまれて浸透していくのではないでしょうか。私たちはそれを想定して準備しておく必要があるように思います。緑の生体に対する影響・効能に関する研究結果を知っておいたり、実際の緑化オフィスの例を学んだり(成功例も失敗例も含めて)、オフィスや個人のお客様にご提案しやすいグリーンをピックアップしたり・・・そんなことから始めてみる必要があるように思います。

 

それではみなさまごきげんよう。

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