OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

花きが助ける疲労回復

2018.09.03

先週は、ちょっとカッコつけて(みたわけでもないのですが、試しに)、ブログのタイトルを2文字にしていくつか書いてみました。

NHK大河ドラマの「真田丸」をマネてやってみたワケなのですが、このブログには全くよろしくなかったようで、アクセス数が急減したので、タイトルを元のスタイルに戻そうと思います^ ^;

 

2文字で書いても、内容を的確に伝えるものではないのでわかりにくく、キャッチ力が低いのでしょうね。つまり興味をそそらない。アクセスが減ったのはほかの理由かもしれませんが、タイトルのスタイルを変えたからかもというところにひとまずの仮説を立てて、元に戻してみたいと思います。キャッチコピーや表題、ネーミングというのは大切なのです、きっと。

 

そんな事を考えた出直しブログ第1回は、「花きが助ける疲労回復」。

過日、切花輸出入協会さま主催「疲労回復の科学」のセミナーにお邪魔したご縁もあり、講師の水野先生と同じく大阪市立大学大学院で疲労医学を研究されるの梶本修身先生の著書をいくつか読んでみました。(もちろん一般向けにわかりやすく書かれたもののみですが)

 

すると、「疲れたときには観賞植物の葉っぱを1枚ちぎる」と疲労回復に効果があるという記述がありました。一時的ではありますが、デスクワーク時に手軽に疲れを軽減できると紹介されています。

 

もちろん「ちぎる」という行為に効果があるのではなく、青葉に含まれる「青葉アルコール」や「青葉アルデヒド」などと言われる成分が疲労回復に一役買っているようです。それらの成分を鼻腔の奥の嗅細胞がキャッチすると、情報が脳の神経細胞に伝えられ、細胞としての機能が高くなり余力が生まれ、活性酸素が発生しにくくなり、疲労が抑えられるとされているとのこと。とりわけ、疲労が生まれるような負荷がかかった状況で嗅ぐと効果的なのだとか。

緑茶の新缶を開封したり、草を刈ったりするときにも体験できる香りだそうですが、なかなかオフィスでそんなわけにもいかないでしょうから、マイ観葉植物を置いておいて、ちぎって香りをかぐといいでしょうと。

 

しかしながら、個人的な経験からいくと、完成品に近い観葉植物の葉をちぎるというのは、意外と勇気のいるものです。ちぎるたびに形が崩れていきますから。多少の罪悪感や喪失感も生まれます。観葉植物は“消費財”としての要素が(少なくとも切花よりは)少ないため、個人差はあるでしょうが、葉をちぎると完成品を崩していくという意識にさいなまれるということなのかもしれません。

 

そこで代案ですが、切花の葉をちぎったり、茎を折ったりして青葉の香りをかぐといいのではないでしょうか。

今、花研のデスクに、輪菊とトルコギキョウが飾ってあります。たまたまこの組み合わせなのですが、この2つは両方とも茎や葉をかくととてもグリーンの良い香りがします。恐らくこれが青葉アルコールや青葉アルデヒドと呼ばれるものの一種ではないかと思っています。香りの種類は異なるのですが、いずれも大変良い香りです。日々生花を扱う方であれば、いずれも独特な良い香りがします。

これらの切り花であれば、葉や茎をかくことに罪悪感や喪失感を感じにくいでしょう。また、あれこれと多品目が集まりやすい分、グリーンの香りもそれぞれ異なり、色々なバージョンを楽しめます。

好きな香りを嗅いだ方が疲労感は軽減されるとその本に書いてあります。好きでない場合は、いくら青葉の香りでも、疲労軽減は期待できませんので、ご注意ください。

「疲労軽減」ではなく「疲労感の軽減」効果が期待できるのだそうです。

疲労がピークに達する前に、ぜひ手軽に入手できる花きの葉や茎の香りで、緩和していただきたいと思います。

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ちなみに、花きとは離れて、疲労日差しの強い時にサングラスは疲労軽減に必須なようですよ。

マラソンランナーや長距離競歩の選手が須らくサングラスをかけているのは、医学的に裏付けがあってのことのようです。

 

 

ところで、昨日9月2日付けの日本農業新聞に、弊社プロデュースの「フラワービジネス手帳2019」が紹介されました。

GDPや農業総生産(GDPに占める農業総生産のパーセンテージも)、可処分所得、人口動態など、農業を取り巻く経済環境について様々な経済指標を紹介していますので、花の業界の方以外にも、ぜひご利用いただきたいと思います。

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