花研コーヒーブレイク
ちょいと家にある植物を切りまして飾りますと・・・
2025.11.19
こんにちは。花研の一研究員です。
家計支出に関する統計データが毎月総務省から発表されます。花き類の消費支出はいかほどか、発表の日が近づくといつも気になります。
一方で、花を買うことと飾ることは必ずしもイコールではないとも思います。
庭にある花を切って飾る方もいらっしゃいます。その庭の花が宿根草で毎年咲けば、家に飾ることは事欠かさずとも、花の購買行動とは結び付いていないわけです。
拙宅の「庭」とも呼ぶにはちょいと憚られる「隙間」には、フジバカマが植えてあるのですが、これが少々の日陰にも強く、生長旺盛な宿根草。花があろうがなかろうが、ちょきちょきと採ってきては飾っています。このように庭から採ってきた花を飾るという方は多いではないでしょうか。ワタシの田舎の本家も、秋には庭に咲くキクをチョキンと切ってお墓に手向けていました。
また、最近ダイモンジソウの鉢植えを入手し、しばらく鉢物として飾っていたのですが、切花でいけそうだと思い、チョキっと切っては小さな花瓶に生けてみました。すると、日持ちが長く意外と切花にも向いています。花びらが散らずに子房がふくらんできました。

鉢植え専用かと思っていましたが、切花として高い可能性を秘めている、というかぜんぜんイケちゃう性質でした。
このように、家の中で花を飾ることと花きの店頭での購入とがイコールではないことが多々あるものです。
ところが実際にこのような飾り方をしていると、物足りないところが出てきます。確かに何かを飾ることができるのですが、季節感がある花を飾りたい、明るい色の花を飾りたい、何かグリーンと合わせたいなどという欲求もモクモクと湧いてきて、結局生花店に出向いてしまうもの。とはいけこれは個人的な話。つまりn=1の話なわけですが、何か植物を飾ってみるとそれに飽き足らず生花店に行ってみたくなるというのは、ワタシだけではないように思っています。
ということで「まずは何かを飾ってみよう」、「いつも何かを飾ってみよう」というメンタリティが花き産業にいい効果をもたらすのではないか、なんて思わせてくれたダイモンジソウでした。
・・・ダイモンジソウ、なんだかやけに長持ちだー。
ごきげんよう。










