OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

大田市場中央通路はバラ祭り

2025.05.28

花研の一研究員です。

ローズの日、6月2日に向けて大田市場の中央通路では各地の素晴らしいバラが展示中です。

うーんやっぱりバラはいいですね。様々なバラが豊富にある様子を見ると、この市場の競争力の高さを感じます。バラの切り花の年間流通品種数はざっと1,000種くらい。少量多品種の代表品目といえます。

 

海外の人にもこの豊富さを見てほしいですね。

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ところで、先日訪問した綾瀬市ローズガーデンでお目にかかったペルシカ種は、今回展示された切花品種群には見当たらず・・・まだお目見えしていないようです。

綾瀬市のローズガーデンとバラのペルシカ種については、以前こちらで触れました。花芯に濃いブロッチが入るので、エキゾチックな雰囲気があり目を引きますが、半八重のためか切り花として考えた場合、開花スピードがとても早そうな印象もあり、営利生産されるのかどうか。いずれにしても、新しい系統を導入するには、慎重になってしまわざるを得ないでしょう。

 

今や業界の大定番である大輪八重咲き種のバラ「アバランチェ+」でさえも、日本に紹介されてから一気に増えたわけではなかったように記憶しています。花弁が多すぎて花びらの間に湿度をためてしまうとか、ティネケ(当時の白バラの大定番)の方が花形良く開くとかで、普及のスピードは決して速いわけではありませんでした。大輪八重咲きが花きマーケットを席巻するよりも少しだけ早いタイミングだったので、戸惑いがあったようです。

 

それがトレンドの移り変わりや生産性の良さもあり、以降爆発的に増えてバラ品種の勢力図を塗り替えることになったのです。

 

というわけで、いつかペルシカ種が切花でも導入がすすみ一定のシェアを確保するようになったら、今感じている導入前の戸惑いもなんだったのだろうと振り返る時があるかもなんて想像を巡らせています。そういう移り変わりに思いを馳せながら、中央通路のあばらを見るのも面白いものですよ。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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