花研コーヒーブレイク
駒場野公園で見つけた「へのへのもへじ」
2025.05.02
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
これまで何年もの間、目黒区の駒塲野公園によく出かけていましたが、あまりにも注意散漫で駒場野公園の偉大さに気づけませんでした。お世話になっていましたのに、すみません。
先週末に出かけた時ふと目に留まったこ門柱の看板に門のデザイン。これはただものではない気配・・・由緒ありそうな威厳に溢れた看板です。
★へのへのもへじの案山子デザイン
★たわわに実る稲穂のデザイン
うむ、ここは普通の公園ではあるまい。ここでやっと気づくことになります。(遅っ!)
キョロキョロすると眼下に広がる水田・・・らしき一角。
そして、駒場野公園内にたつ記念碑。「水田の碑」とあります。
説明を読むと「この水田は明治11年 ここ駒場野に開校した農学校の農場の一部で わが国最初の試験田実習田として近代日本の発展を支える淵源の一をなした(以下略)」とあるではないか!
やはり偉大なる場所であった。
明治時代、農業の近代化を図るため、駒場農学校(現・東京大学農学部)が開校。近代農業の総合的教育・研究の場となったそうです。この農学校にはドイツ人ケルネル氏や、船津伝次平氏も講師として着任したのだとか。公園内で見かけた水田は、農学発祥の地「ケルネル田んぼ」と呼ばれ、筑波大学付属駒場中・高校の生徒さんによって実際に稲作も行われているようです。
ところで、えーーー!ここで船津伝次平先生にお会いできるとは!!
船津伝次平先生といえば、群馬県出身で明治の「三老農」のおひとり。群馬県出身なら、ほぼ100%の人が知っているに違いない超有名人です。上毛かるたの「ろ」で船津先生が紹介されています。
「老農 船津伝次平」
そんな歴史ある駒場野公園ですが、現在多くの緑に覆われ市民の憩いの場となっています。園内には、雑木林や果樹園のほか、サルスベリの林などがあり、サクラも19品種あるそうです。
でありながら、先週末には公園内で焚火でバーベキューしていたグループもたくさん。公園内で焚火OK、バーベキューOKの公営公園なんて、かなりレアキャラですな。
機会があればお出かけくださいませ。
駒場野公園のご近所は季節の花に彩られ、目黒駒場郵便局の入口を飾るオオデマリも今ちょうど満開を迎え、きれいでした。
バルコニーから溢れるように咲き誇るモッコウバラ。こちらは一般住宅です。
こちらは閉店後の目黒区の某店。入口をフレームのように彩るモッコウバラ。(目黒区)
いい季節になりました。
それではみなさまごきげんよう。