花研コーヒーブレイク
水色の雨と母の日について
2025.05.08
こんにちは。
「あ~ みずいろのあんめ~(雨)」という歌詞から入る、疾走感あふれるあの曲はなんでしたっけ。
・・・八神純子さんの「みずいろの雨」か。
そのままでした。
雨の日に空を見上げても、どこにも水色の雨はなく、つまり「みずいろの雨」とは見えるものではなく、心理を歌ったものなのかなとも思ったりする花研の一研究員なのでした。
さて、各企業様が母の日にどのような花提案をされているのか気になり、毎年このシーズンにはスーパーマーケットや生花店の母の日の提案チラシ(カタログ)を集めています。
今年はくすみカラートレンドの影響を受けて、相関ある色を利用している企業様が多いように思います。特にくすみカラーに対して挿し色として多用されているのは水色です。
鉢容器やラッピングでしばし見られますし、チラシのデザインにも使われています。あるいは、ピックのカラーにも水色が見られます。ぼんやりとやわらかーい淡い印象のカラートーンが今風ですね。以前は父の日のひまわりに合わせる色というのがブルー系でしたが、母の日にもブルー系が入ってきましたた。面白いですね。水色とくればくすんだオレンジやうすぼけたピンクもいいようです。まだまだおすすめしたい花が増えますね。
とはいえ、私も色の関係がよくわからないな~という時ばかりです。そういう時にはネットで「マンセルの色相環」を調べて確認しているのですが、それも面倒なので手元に「デザインの色彩」という教科書を置いておき、時々眺めています。もうちょっと色のセンスがあると感覚的にわかってしまうのでしょうが。
ところで花業界の定点観測として楽しいのは、ひとつにトレンドカラーが挙げられますが、そこに業界全体で全振りということはありません。トレンドに流されず、自社スタイルを貫くブランドももちろんありますし、すべての注文に品質差なく対応できるように、だれでも同じ商品ができるように効率優先でデザインされ者もあります。優先すべきは流行りのデザインばかりではありません。
トレンドはトレンドとしてありながら、そればかりではない多様さが幅広く消費者の心をキャッチできるポイントなのかもしれません。
そんな風に母の日の提案商材をウォッチしてまいりたいと思います。
それえはみなさま、ごきげんよう。