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「ここほれわんわん」活用塾第8弾 ~キンモクセイの取引動向を知る~

2023.10.19

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

最近キンモクセイが開花して、あちらこちらで良い香りが漂っています。その香りはここ数年話題になっていますね。キンモクセイといえば、昔はお手洗いの消臭剤の香りの代名詞的な存在でしたが、現在はキンモクセイの香りのシャンプーやトリートメント、香水やヘアオイルなども人気のようです。某量販店では、店頭に大きくキンモクセイの特設コーナーがあったりと、キンモクセイの香りブームの浸透を感じます。

 

ところで、キンモクセイの香りは人気ですが、生花としての取引動向はどうなのでしょうか。当社がご提供しております花きデータベースサービス「ここほれわんわん」活用塾第8弾では、香りが大人気の枝ものキンモクセイの動向について調べてみたいと思います。

 

まずは、ここほれわんわんのトップページ大田花き市況メニューの「品目・品種・月別販売種別」をクリックします。

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続いて、期間を指定し、【切・鉢】を「切」、【大分類】をキンモクセイはエダモノの取引コードに含まれているので、「枝物葉物類」に設定します。

そして検索をクリックすると、枝物・葉物類に分類されている品目が出てくるので、「エダモノ」をクリックします。

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最初は赤文字の「品目月別」で表記されています。この時点ではエダモノというざっくりとした品目としての表記なので、さらに枝物を分解して細かく見たいときは、隣の「品種月別」をクリックします。

※表示件数が多いと表示されるまでに時間がかかる場合があります。キンモクセイのようにだいたい取引の機関がわかる場合は、焦点を当てて短めの期間を指定することをお勧めします。

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エダモノの品種別、かつ月別の取扱本数、金額、単価が表示されました。

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すると今度は多すぎて、どこにキンモクセイがあるのか探すのすら大変なので、Ctrl+Fの検索機能を使い「キンモクセイ」を探していただくと、秒でキンモクセイの行までジャンプします。

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CSVファイルをダウンロードして、エクセルデータで検索することもできます。

つまりすごく簡単に、枝物商品の取引詳細が分かるというわけです。数量は多くないものの、10月のシーズン以外に5月や8月から1月まで流通があることが分かります。恐らく、何かしらの注文があったの思いますが、キンモクセイの需要があったことが読み取れます。

 

この機能を使ってグラフを作成し、例えば2022年と2019年とを比較すると、流通時期が拡大していることが分かります。

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そこで、今度は年間で取引がどのように推移しているか確認してみましょう。

ここほれわんわんトップページの「品目別実績」から同じようにエダモノの中のキンモクセイを選び、1年ずつ拾っていきます。すると、2022年は2019年対比で数量は1.3倍、単価は実に約7倍(153円→1,123円)の伸びを示していることが分かります。

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この数字はあらゆる消費財の商品開発でキンモクセイの香りが人気であることと何か関係があるのでしょうか。あるのかもしれない。いや、あるに違いないと確信。

流通期の拡大と合わせ、注文も増えたでしょうし、荷姿や出荷形態も多様化したのではないかと仮説を立てることができます。これからも数量は伸びそうな気配が感じられます。きっとマーケットは更なるキンモクセイのご出荷を渇望することでしょう。

このように最近気になる花の動向を探ってみると、販売や生産のきっかけになるかもしれません。

 

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過去のここほれわんわん活用塾はこちらから

 

それではみなさんごきげんよう。

 

『フラワービジネスノート2024』はこちら。

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