OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

キラキラネーム

2022.05.18

こんにちは。みんなの花研ひろば・泥油バージョンです。

ある保険会社の調査で、2021年生まれの名前ランキング(多い順)が発表されました。

いわゆるキラキラネーム率が高くなったのか、漢字本来の読み方からちょっと離れた名前が多い印象です。読めないものも多々。予想はできても確信が持てないものが多いですね。

 

わたしが高校生の頃、つまり何十年も前ですが、「今、東大に最も多い男性の名前は“誠”なんだってよ」と国語の先生が雑談的におっしゃっていました。先生ご自身も東大出身だからそのような話に及んだのでしょうか。その時代の「誠」といえば、それほど尖がった印象もなく、真面目な実直な印象を与える名前です。そのような名前が東大生に多いことについて、その国語の先生の分析は、「名前は一つの記号と考えれば、誰にでも読めて、容易に覚えてもらえる名前がよく、そういうことをわかっている親がしっかり教育を施すから、その子は東大に行くケースが多いのではないかと僕は思う」とおっしゃっていました。その時は納得したものでしたが、昨今の保険会社発表の名前を見ていると今となってはそういう分析も事情が異なってくるものだなと思います。(東大生の名前を調べたわけではありませんが総合的に)

 

しかしまあ、今考えると、当時東大生に「誠」という名前が多かったのは(事実であればですが)、そもそも「誠」という名前がその世代の人口割合に多かったということかもしれませんし、もはやわかりません。そういう視点も思いつかず、周りにとりわけ多い感じもしなかったので、先生の話を鵜呑みにしたように思います。なにより純粋だったしね笑。いずれにしても、個人的な意見ですみませんが、当時においても、また現在においても「誠」さんは本当に良いお名前に思います。

 

さて、名前ランキングを見ますと、いわゆるキラキラネームと言われるものが多い印象です。昔「悪魔ちゃん」騒動がありましたが、名前の届け出が認められるかどうか、キラキラネームの場合の線引きについてこのような記事がありました。法制審議会(法相の諮問機関)である戸籍法部会が読み方の受け入れラインを示したものです。

 

「光宙」を「ピカチュウ」と読ませるのはOKになる可能性が高いということです。「緑」とかいて「グリーン」と読ませるのも、連想可能として認められる可能性が高いのだとか。となりますと「花(はな)」さんというお名前の方にお会いしたことがありますが、「花」と書いて「フラワー」と読ませるケースも出てくるかもしれませんね。一方で「天使」とかいて「アクマ」と読むのも受け入れられない可能性が高いでしょうか・・・脱線しました。あるいは、「空植」と書いて「エアプランツ」と読む・・・みたいなこともあるでしょうか。「手帳」とかいて「ハンドブック」と読むとか。となると、もはや別の言語な感じですね笑。そのうち「♪」で「ドレミ」と読むとか(例えば「泥油♪」でドロアブラ・ドレミとか??)、「gclef(ト音記号)」で「ハーモニー」と読むなんてありそうでしょうか?泥油gclef(ドロアブラ・ハーモニー)・・・記号だからそれはありませんね。「蘭兎」で「ミッフィー」と読むくらいはあるかもしれません。

元々はこのキラキラネーム、アニメから来ているようで英語でもKIRAKIRA NAMEというそうです。KIRAKIRAとはShiningとかGlitteringのオノパトペだと説明されています(参考記事)

 

花の名前にもキラキラネームがあるでしょうか。うーん、キラキラネームの定義をどう捉えて例を挙げるかが難しいところですが、グロリオサはグロリアス(栄光)と語源が同じことを考えれば、輝きのある名前ですね。

カッコいい名前を愛用するという意味では、「リシアンサス」はキラキラネームとまでいきませんが、一つの考え方としてはありかもしれません。流通名「トルコギキョウ」のことですが、リシアンサスという名前は現在の学名「ユーストマ」(Eustoma)になる前の旧学名Lisianthusに由来しています。現在においても、国内、海外問わずこの名前が使われていますね。華やかなトルコギキョウの様子にはこのリシアンサスが持つ語感の方が似つかわしいからかと思います。本名か芸名かのような話ではありますが、華やかな印象・語感を残すためにということであれば、リシアンサスという呼び方はいいかもしれませんね。

もしくは「土耳古桔梗」と書いて「リシアンサス」と読むとなればキラキラネーム認定でしょうか??

※土耳古=トルコ

 

ちなみに、昨日のJFMAフラワービジネス講座では、このような話も含めて花業界のABC、産業構造から他の生鮮流通との違い、産業規模、流通の特徴、昨今のトレンドまで図解でぷわ~ッとダイジェストでご紹介いたしました。JFMAでの講座は年に1回なので次回は来年になってしまいますので、ご要望に応じていつでも出張授業、オンライン授業等いたします。お気軽にご相談いただければ幸いです。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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