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栢って何の植物?

2021.12.27

こんにちは。泥油育子です。

先週お会いした方に「泥沼さんですよね?」と言われましたが、「泥油」です。

泥沼にはまったみたいな仕事しているから言われてしまうのでしょうか。

沼でねっでぇ~と、訂正させていただいたところです。このペンネームは多くの方に大変興味を持っていただきとても嬉しく思いますが、あまり紛らわしいようですと2022年はペンネーム戒名も視野に入れないといけません。いやボンジュールも相当気に入っていましたよ。いまだに「ボンジュールさん」と声をかけていただくことがありますし、某イベントにお邪魔したときのチラシにボンジュールの名前を使いましたら、「どちらの事務所の方ですか?」と聞かれたり、既知の人から「3人にボンジュールって誰って聞かれたけど・・・」なんて反響も伺いました。いずれの回答も「しがないサラリーマンです」で終了しました。

 

さて、今日の本題はそれではなく、漢字の話。

最近「栢●さん」とか「●栢さん」という苗字の方と立て続けにお会いする機会がありました。共通して「かや」と呼ぶようなのです。木ヘンに百で「栢」ってなんの植物???と思い、漢和辞典を引いてみますと、「柏」の俗字、あるいは異字体と書いてあります。つまり数字の百を意味するものではなく、「かしわ」だったのです。

いやしかし、なぜか「柏」と「栢」では意味する植物が異なり、「柏」はよく知るブナ科の落葉高木、「栢」は「コノテガシワ」でクリスマスに市場でよく見たヒノキ科の常緑小高木のようなのです。そういえば、実付きの「コノテガシワ」を今年もクリスマスリース用に購入したなーと。1字でコノテガシワで読むわけではないようなのです。読み方は「ハク、かしわ」と出てきますので、なぜ人の名前なると「かや」と読むかは、ちょっくら調べきれずわからないままでした。

そもそも木ヘンに数字の百かと思かと思ってしまったことがきっかけで、年末年始の縁起担ぎもあり(千両、万両みたいな)木ヘンに大きな数字を合わせた感じを思い浮かべてみました。

 

木ヘンに「一」という漢字はどうやらなさそう、木へンに「十」もなさそうです。(あるかもしれませんが、私が見た辞書には載っていませんでした)

木へンに「千」で「杄」(セン)。マツ科トウヒ属の木のことだそう。

木へンに「万」で「杤」(トチ)。トチノキ科の落葉高木のことで、栃木県の「栃」の異字体で国字なのだそうです。

桁が大きくなって益々縁起の良い感じになってきましたが、木ヘンに億で・・・といきたいところですが、億の人偏をキヘンに変えると・・・

 

「檍」(オク、ヨク)

モチノキ科の常緑高木。樹皮から鳥を捉える粘着剤をつくったり、弓の材や印材にも用いるのだとか。

「アオキ」という読み方があると教えてくれるウェブサイトもありました。

 

 

木ヘンに「兆」で・・・「桃」(もも、チョウ)

そうそう、この字ならなじみがあります。中国原産のバラ科の落葉小高木を指します。

ちなみに俳優の松下桃李さんのお名前は「桃李不言下自成蹊」という史紀の一文に由来するのではないかと想像。徳のある人には自然に人が尽き従うという例えを意味します。「桃李」とは桃と李(すもも)、自分が推薦した賢士、容貌の美しい例えなどの意味があるようです。

 

さらにその上の桁にいきますと、木ヘンに「京」で「椋」(むく、くら、リョウ)。ムクドリのムクですが、「小椋さん」(おぐら)と書く方がいらっしゃいますね。

植物でチシャノキ(ムラサキ科の落葉高木)を意味するそうです。「むく」と読んだ場合にはニレ科のムクノキを指すそうです。

 

「垓」の土ヘンを木ヘンに置き換えると、「核」。こちらもなじみのある漢字ですね。果実の中心の堅い殻に囲まれた「さね」の部分、延いては物の中心の意味に用いるとあります。もはや特定の植物の名前ではなくなっています。

 

その上の桁もありますが、本日は時間切れによりここまでとしてまた機会があればご紹介したいと思います。

年末年始の編ぎを担ぎ、植物繋がりでキヘンの漢字についてご紹介いたしました。

やはりいまだ「栢」の字には泥油的には謎が多く、もやもやを残したまま年越しを迎えそうです。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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