OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

個人需要、業務需要、そして令和のシェアリング需要について

2019.07.05

こんにちは。ボンソワール桐生です。

 

積年に渡り花き日持ち保証販売が重要な要素として取り上げられている背景として、個人需要の喚起を目指していることがあります。これまで業界の消費の多くは個人需要と業務需要に大きく二分されていますが、ヨーロッパなどの花き消費大国を見るに、そのうちの個人需要に日本はまだ伸びしろがあると考えているからです。

しかし、ここ数年で花の需要は個人需要のみならず、業務需要に加え、その中間をいくような新しい需要のグループが誕生しました。

それはシェアリング需要です。シェアリングエコノミーの台頭で昨今花き需要としても急成長中で、今後も多いに活発化すると思っています。まだマーケットが未成熟ながら、すでに無視できないマーケットサイズまで成長していると想像しています。

 

ここでいうシェアリング需要とは、例えばフラスタ(フラワースタンド)のように複数名でお金を出し合い、お祝いやプレゼントに花を贈るというものです。贈る相手や目的が同じであれば、LINEなどのしくみを使い同志を募り、料金をシェアするのです。そうすれば、例えば高額な5万円のスペシャル仕様のフラスタも無理なくお届けできる、受領者にも喜んでもらえる、みんなで力を合わせて目的達成!というものです。集金もLINEを通じて行います。同志の顔はわからなくても、目的は達成できるというものです

これまでお祝いのスタンドは法人にカウントされていましたが、新しいシェアリングエコノミー下のフラスタにお金を出すのは多くの場合個人なので、個人需要にカウントされるでしょう。しかし、総務省の家計消費にはなかなか反映されない数字のようにも思います。どのようにできるだけ実態に近いマーケットサイズを算出するかは、いまだ模索中です。

 

今後、若手イベントや会合の装飾需要が生まれ、花きのシェアリングマーケットはさらに成長と展開を遂げるでしょう。

花き業界はこの需要にいち早く気付いて、ついていく必要がありそのためには、まず自分たちでシェアリング需要を体験してみる、楽しんでみることもひとつかなと思っています。

 

それでは良い週末をお過ごしくださいませ。

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