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オリンピックのチケット当たりましたか?世界のバニラ供給が危機って本当ですか?

2019.06.20

こんにちは。ボンジュール内藤です。

 

オリンピックのチケットは「誠に残念ながら、申込いただいたチケットをご用意することができませんでした」のメールが届きました。申し込んだチケットは全滅でした。

う~ん、ジャンネン!

私の周りでも、朝からみな「全滅だった」との報告が飛び交っていました。人気競技や開会式のみならず、意外とマイナーと思える競技に申し込んだ人でさえも、当たらなかったと言っていましたので、なかなかハードルが高いですね。

唯一ラグビーの準決勝が当たったという知り合いがおりました。あとは某芸能人が当たったというニュースが流れていましたが、全体的にはなかなか狭き門だったように思います。

まあ、やむを得ず。次の機会を見たいと思いいます。

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さて、ラン科の植物であるバニラの生産については、マダガスカルが世界のトップブランドとして名を馳せています。ところが、このバニラビーンズの卸売価格が、ここ5年足らずで500%近く上昇しているのだとか。その日によっては、銀の取引価格より高くなることがあるというニュースが飛び込んできました。

ユニークな植物が自生し、私たちが日ごろ接する様々な植物の原産地としても有名なマダガスカルですが、ことバニラ生産については世界の8割のシェアがあるそう。ところが昨今はサイクロンや干ばつなどの被害に見舞われ、更には盗難にあうなど供給不足に陥っているそうです。

農産物の生産地が集中すると、その生産地が万が一天候不順や災害などに見舞われたときに、一気に供給不足が出るので、必要な時に供給できないこともあるので、花の生産でも複数の生産地で栽培していただくことはよくあります。これは、必要な花きを安定して供給できるようにするため、また価格が著しく上がり必要なのに入手できないなどということを回避するために必要な対策です。

 

日本でも温暖化が進んでいることを逆手にとってバニラ生産をするのはいかがでしょうか。(ちょっと安直に聞こえるかもしれませんが)

或る切花ランの生産者さんの圃場をお邪魔したとき、圃場内にバニラのツタがモシャモシャと茂っていたのを拝見したことがあります。ランを栽培していますので、1年中温度は一定にキープしていますので成長は旺盛だが、受粉をしないと実が付かないので、なかなかランのタネまではできないとおっしゃっていました。

調べてみると、バニラビーンズを作るまではだいぶ受粉や管理が大変そうです。人件費の高い日本で高い労働生産性をいかに確保するかなど、課題も多く行政の助力などもいるかもしれません。

 

なんて思っていたら、宮崎県で既にバニラビーンズの生産を開始しているようです。さすが南国、宮崎。近い将来、国産バニラビーンズを使ったアイスクリームやケーキが登場するかもしれませんね。もしかすると国内ばかりではなく、台湾などでもこんなニュースを受けて栽培を始まったりするでしょうか。

気候変動、世界人口や経済状況とともに、農産物生産地も時代とともに刻々と変化していくものなのでしょう。

 

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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