OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

「令和」の「蘭」は何の花か?

2019.04.04

こんにちは。花研ブロガー2号こと、ボンジュール内藤です(*^-^*)

 

今日は懲りずに新年号のお話。

reiwa

「令和」は、万葉集の次の一節に由来するとは、既に広く知られています。

「時、初春の令月(れいげつ)にして、氣淑(よ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かをら)す」

 

はい、ではクエスチョンです。ここでいう蘭とは、どのようなランを指すでしょうか。

実は、この一節が紹介されたときに、「蘭」とは日本に自生している可能性があるものとすると、シュンランのようなものか、ネジバナ(ラン科)あたりの花が頭に浮かびました。まあ、ネジバナの開花は初春とはいえず、また少し梅の開花より遅いのですが、まあ美しい歌だからそんなものかと適当に脳内処理していました。反省。

 

 

ところが、植物にモーレツに詳しい方がいらっしゃいまして教えてくださいました。ここでいう「蘭」とは何の花を指すのか・・・

 

 

なんと・・・

 

 

この花とは思いもしませんでした・・・・

 

 

 

なんと、この「蘭」の花は・・・・

 

 

 

意外にもキク科のあの植物!

 

 

え!?つまり、「蘭」とは本当の「ラン」のことではなかった?

 

 

はい、ランではありませんでした。

ぬぁんと・・・

 

 

 

 

 

「フジバカマ」!

 

 

EUPATORIUM

 

 

だったのです!

市場流通の際は、ヒヨドリバナ属の学名「ユーパトリウム」(Eupatorium)という名前が使われる場合があります。

万葉集に「蘭」とかかれている植物はフジバカマ。フジバカマはオフィス街でも意外と植栽さているところがありますので、ご興味がある方は見てみてください。私は品川駅前のオフィス群の一角にたくさん植えられ、きれいに咲いているところを見たことがあります。

開花期は8-9月ですが、「珮後の香を薫す」とあるように「匂い袋に入れて腰の帯などに付けていたものが香っている」と解釈すれば、フジバカマを入れていて、それが香ったと理解できます。

フジバカマって香りするんだっけ?と思われた皆様。フジバカマは葉を乾燥させるとクマリンの香りがするのだそうです。クマリンは桜餅に使われる葉に含まれる匂い。

牧野富太郎先生の『日本植物図鑑』を拝見しますと、中国では良い香りがするため、フジバカマを携行したり、お風呂の芳香剤としても使われると記載があります。また、頭を洗う時にもつかったりするので、「香草」とか「香水蘭」という別名があるとも記載されています。

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なるほど、フジバカマはそのように香草として使われていたのですね。「蘭草」という別名が「ふぢばかま」の横に記述があるように、令和の由来である万葉集の一節に繋がることがわかります。

 

・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

最後にイベントのご紹介。

明日4月5日(金)より東京タワーにて千葉県君津市のカラーが特別展示されます。主催は、君津市、君津市農業協同組合、及び君津市小糸花卉園芸組合さま。展示期間は4月7日まで。

よろしければお出かけください。

詳細はコチラ

それではみなさま、ごきげんよう^^

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