OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

七ちゃんの窓花

2018.11.22

アタクシの高校時代からの古き良き友、七ちゃん(ナナちゃん・仮称)は仕事柄、海外勤務の期間が長い。

今は海外勤務の合間で東京で仕事をしている。本人にとってはいわば仮住まい。あと数年のうちにまた海外に飛び立ってしまう。

そんな引っ越しの多い七ちゃんは、常に身軽にして極力モノを持たないようにしている。何かをプレゼントしようとしても、消費財しか受け取ってくれないし、あげたはずのものは速やかになくなる(!!)(理由はさておき)。

むしろこちらが彼女のモノの処分先となることが多い。

 

この部分だけ紹介するとさっぱりした性格の持ち主のように見えるが、それは彼女がそのように心がけているのであって、本来は情に厚く、文化度が高く、日々の生活を豊かに生きようという気持ちを常に持っている。すらりと背が高く、優しい笑顔の知性的な女性だ。(すべてにおいてアタクシと真逆^^;)

 

そんな七ちゃんが、先週末ボージョレ解禁に合わせ、自宅のディナーに招いてくれた。

アタクシの手土産は切花をメインとした“消えモノアソート”。切花を持って行っても、モノを置かない彼女はおそらく花瓶がないだろう。でも、花瓶を買って持っていくと彼女にとってお荷物になってしまうので、プラスチックでできた折り畳み式の花瓶を添える。

それなら、日本滞在中ずっとそれを使ってもらえるし、引っ越しの際の処分も苦ではないはずと踏んだ。案の定喜んでもらえたようだった。

 

前段が長かったが、そのことをお話したいわけではなく、七ちゃん宅で見つけた新しいタイプの花瓶について紹介したい。

(お土産の花を持っていくまでもなく、既に花が飾られていた)

その花瓶とはこちら。

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実は、このようなタイプの花瓶は初めて目にした。何人か花業界の人に写真を見てもらったが、どなたも初めてと。

 

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七ちゃんのダイニング横の窓にぺたりと貼ってある。水とガーベラとバラを入れても尚、しっかりと固定され落ちる心配は全くない。

シールタイプになっていて、剥がしては貼り付け、剥がしては貼り付けと何度か使えるのだという。

ガーベラは芯がもっさりと膨らみ、採花からすでに長い時間が経過していたことを示していたが、彼女の管理がいいのか、窓に接してちょうど涼しいからか、花首もしっかりして、まだもう少し花期を楽しめそうだった。

 

このようなタイプは、物を持ちたくない彼女にはぴったり。

おまけに、花をたくさん買う必要もないし、邪魔にならないし、テーブルに花瓶を置くのと異なり掃除も楽だし、倒れて水がこぼれる心配もない。これはなかなか便利だ。

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仮の住まいといえども、花のある暮らしをしようという彼女の姿勢に驚かされたし(彼女は全く花きとは関係のないところで仕事をしている)、自分のライフスタイルにあった花瓶を帰国後早々に見つけてしまうスマートさにも感心してしまった。

試しに、アタクシも自宅やオフィスで使ってみたいと思う。

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