花研コーヒーブレイク
コンテナ全部開けちゃいました
2025.05.12
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
情報源として、それほどテレビに偏って頼っているわけではないのですが、小欄でもご紹介しているように、いくつかはお気に入りの番組があり(NHKさんとかね)、ときおり興味深く拝見しております。
そのうちの一つ、NHK総合の番組で「コンテナ全部開けちゃいました」というのがあります。ご覧になったことがある方もいらっしゃると思います。昨年の春から始まり、いま放送が8回ほど終わったところです。この8回すべて見られるとよかったのですが、このような番組があることに気づいたのはつい最近。視聴できたのは、第8回目のみであった~・・・遅っ!
日本全国、コンテナ船が到着するあらゆる港でコンテナを開けてもらい、何が入っているか紹介、その商品の流通のバックヤードも紹介してくれて、知られざる流通事情やノウハウが凝縮されたとても興味深い番組になっています。
やっと見ることができた8回目は「春の横浜港編」でした。かなり印象的な回でした。しかも、花卉が海外から運ばれる様子も紹介していたのです。
ここ大田市場に毎日通勤していると、コンテナを積んでいるトラックを目にする機会は必然的に多くなります。また有明やお台場方面に業務で出かけることも多いので、コンテナがじゃっと積みあがっている様子などもよく見かけます。確かに、コンテナを外側から見る機会は多いのですが、確かにその中身を見たことは皆無に等しいですね。
第8回で紹介されたコンテナの中身は、以下の4つ。
・オーストラリアからのブドウ(この番組をNHKプラスで見た花研ブロガー1号が、早速AU産のブドウを購入して食べていました)
・オリーブオイル(えええええぇええぇ!オリーブオイルってフレコンバッグでそんな感じで運ばれてくるの??なんていうほど、かなり衝撃的でした)
・オリーブの古木(スペインから。検疫の関係で、葉も根も削ぎ落とされた状態で、リーファーコンテナを使い10度に保って運ばれてくるんですって。お客様への納品までは日本国で養生してから。
・インドから届く像のオブジェ・・・似たようなものを大田市場内の仲卸さんで拝見したことがあるなと思いながら。
・そしてドイツに輸出される日本のレコード
リーファーコンテナはマイナス30℃から+30℃まで、0.1℃単位で管理できるのだそう。また、効率よく温度管理できるように、外装は白が基本なのだそうです。従って、白いコンテナを見たら、リーファーコンテナと思っていいようです。
オリーブもスペインで実やオイルを採取して、お役目を果たした古木が、日本で観賞用として重宝されるなんて、オリーブの一生をまるごと愛でたまさにSDGs的な使い方ではありませんか。
『コンテナ全部開けちゃいました』、知らないことがたくさん。とてもためになる番組でした。
次回の放送日程は決まっていないようですが、楽しみです。あるいは、バックナンバーを再放送してほしいですね。
それではみなさま、ごきげんよう。