花研コーヒーブレイク
ホラー映画に学ぶブーム到来のサイクル
2025.05.14
こんにちは。花研の一研究員です。
気温が高くなってくると、ホラー映画需要が高まりますが、日本のホラーブームは2000年ごろにあったそうです。調べてみると、確かにほら、『リング』というホラーの名作の公開は1998年でした。その当時、鑑賞者として楽しんでいた若者が成長し、クリエーター側に回る年代になって、また2023年ころからホラーがブームになっているそうです。
ものの流行り廃りは、脳内の”飽きる”という機能が時間やその周期と関係があるようです。一定の時間周期をもって流行が変化します。
一方で、人口動態のボリュームゾーンが年月とともに年齢階級を移動することで、全体にインパクトを与えた結果発生する流行や消えていく流行りもあるでしょう。すべてではないにせよ、多くのラジオ番組やテレビ番組は、50代から上の層をターゲットにしている番組が非常に多く作られています。
それは、一つにもちろん今50代前半の団塊ジュニア、その親世代に当たる団塊の世代(78-80歳)が人口動態の中でボリュームゾーンを形成していること、またその人たちが幼かったころ、あるいは青春時代にテレビやラジオなどのメディアがちょうど充実し、マスメディアとして人気を誇り、テレビラジオに傾注していたからではないかと思います。
団塊ジュニアが50歳代となったいま、コンテンツを提供する責任者として活躍され、テレビやラジオなどのコンテンツが再燃しているのではないかと分析しています。
翻って、花き業界においてはどうでしょうか。
2013年ごろからカスミソウが大流行、ウェディングは「カスミソウだけで装飾」注文が増え、AKB48卒業式などでもカスミソウを手にしたり花冠にして頭に載せたりしていました。
そこから10年以上が経過し、当時の中高生もちょうど社会人になったころです。
昔あこがれていたカスミソウを手にしたアイドル、自分でも買えるようになったので買う、カスミソウの需要というのは、もしかするとトレンドサイクルとはまた別のところにあるのではないかと思ったりします。
いやそれすらも、脳の性質にコントロールされて、決まった周期でリバイバルするものなのか、はたまた偶然なのか。検証は永遠に続くように思います。
その検証プロセスが面白いのです。
それではみなさま、ごきげんよう。