OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

ラジアント・オーキッドとレゾン・デートル

2013.12.12

 

なんでしょう、この意味のわからないタイトルは・・・^_^;

 

昨日の続きです。

2014年はラジアント・オーキッドと発表したパントンのカラー・オブ・ザ・イヤーですが、景気も良く、生活者が元気で“よく働き、良く遊ぶ”ようなときには、“チョットゆっくりしようよ。リゾート地にでも行ってみようか”的な表現や、社会の協調性を詠ったりする形容が多く、反対に人の気持ちが全体的に沈んでいるご時世には、前向きになるように励ます形容を伴う色が選ばれるような気がします。つまり、全体の雰囲気とは逆の印象を与える色を選ぶことが多いのではないかということです。

 

 

なんて、ブログを徒然に書いていましたら、「レゾン・デートル」って知っとるか・・・と近くに座っていた人。何の話で出てきたか覚えていませんが。

フランス語で「存在理由」という意味ですが、強いて言い換えれば「存在意義」といったところでしょうか。

団塊の世代の間で、個人に対してよく用いられた 言葉らしいのですが、恐らく団塊世代の大競争の中で埋もれないように、個(自分の存在価値)を強調するという現象の表れではなかったのかなと思います。大群の中で画一化されて、競争に負けそうになったら、生きていく道は個を出していくしかありません。そのような一人ひとりの心に宿る小さなマインド(心の向き)を象徴した言葉なのではないかと推測します。

またフランス語というのが、言い出した方のブルジョア加減というか、はみ出し加減というか・・・、学生運動の影響もあるようにも思います。(←これは蛇足ですが)

何が言いたいかというと、世相・大衆のムーブメント(意思というより)が右だとすると、左を指南したり採用したりする(正しいかどうかは別として)、世の中の雰囲気や現象がタテだとすると、ヨコと主張したりする。レゾン・デートルとは、そんな人を指す言葉で、パントンのカラー選択も、そういう発想に似ているのかもしれません。

つまり、流行色の発表は、社会生活における色のレゾン・デートルを主張するパントンの意思を感じるのです。

” no colour, no life.” とでもいわんばかりの。

 

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