花研コーヒーブレイク
すごいシャクヤク
2025.06.10
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
どうやら関東地方でも本日梅雨入りの様子。今年もまたあの季節がやってきました。
雨が降ると予定も狂ったりしますしね、とはいえできなかったことをする時間枠が取れることもあるので、ネガティブに考えてもよくありませんが、この時期に沈みがちな気持ちを慰めてくれるのは、道端や公園に咲いているアジサイちゃんだけか・・・と思っていたら、シャクヤクちゃんもすごいでないの!
そろそろピークアウトするころとはいえ(もちろん流通はありますが)、大田市場の仲卸通りではなかなか素晴らしいシャクヤクちゃんに出合うことができます。シャクヤクシーズンは本当に素晴らしいものですが、花の命は短いというのはシャクヤクのことを言っているのではないかと思うほど、一瞬のうちに旬は通り過ぎてしまうものですね。
(大田市場仲卸通りフローレ21さんの店頭装飾の様子を撮影。もう2週間前くらいです)
仲卸通りでお見かけする目新しいシャクヤクの品種に目を見張るばかり。小欄でご紹介するのも恒例になってきたように思います。
はい、ということで今年、目を引いた品種3つをご紹介したいと思います。
まずひとつめ。フェニックスという新品種。
シャギシャギの花弁に、濃淡ピンクのマーブル模様が入っています。
これは本当にシャクヤクなのかと自分の目を疑うばかりのシャクヤクの新しい姿ですね。
北信州みゆき農協様からのご出荷。ウンチク探検隊でも以前お邪魔した梨元さまが育種されたものかと存じます。というのも、梨元さまのインスタに、このような品種が掲載されていることがあり、以前から拝見していました。
梨元さまのインスタ↓
これはシャクヤクという花の概念を根底から覆しつつ、未来のシャクヤクのスタンダードを思わせる姿です。本当に素晴らしいですね。
2つ目は、グリーンハロー。
グリーン系のシャクヤクってすごい。しかもピンクが挿し色的にちょいちょい入っているのが素敵すぎます。丸出しの大きめな蕊に、シャビーな花弁が今風ですね。すでにファンも多いこととお察しします。
そして3つ目。冷たい感じの染め商品。「クラウディスカイ GLAY染め」。
よくこんな風にぼんやりカラーにグラデーションをつけながら、そしてちょっぴりムラも残しながら、上手に染めたものだと感心してしまいます。オランダからの輸入品のようです。
これを使った作品は、相当クールでしょう。まだ拝見したことはありませんが。
シャクヤクシーズンも残り少なくなってきました。気に入ったシャクヤクを見つけたら、早めにご利用になることをお勧めいたします。
それではみなさま、ごきげんよう。