OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

八丈榊(はちじょう・さかき)の革命

2026.05.01

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

一昨日にあたる4月27日(月)の朝、大田市場花き棟2階中央通路に足を運んでみると、セリ後の買参人さんたちが一角にぎっしりと集まり、まったく近づけないほどの賑わい。

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この中央通路でこんなに人が群がって、展示ブースに近づけないなんてことあったでしょうか。

あったかもしれませんが、もはやアタクシの記憶にはありません。

 

何の展示かと思い、セリ取引のない日に改めて行ってみますと、「八丈榊」とあるではありませんか。

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このブースでは、世界トップレベルのメリクロン技術を誇るミヨシさんが、八丈榊のメリクロン苗の増殖に取り組まれ、国産榊のPRを行っていました。
背景にあるのは、日本の神棚に供えられる榊のうち、市場流通ベースで約9割が輸入品であるという現状です。国産榊を出荷する八丈島の生産者さんの「もっと国産榊を増やしたい」という思いを受け止め、この取り組みが始まりました。

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そういえば、わたくしどもの「フラワービジネスノート」の前身にあたる『花研手帳』でも、サカキを特集したことがありました。(『花研手帳2013』をお持ちの方はぜひご高覧ください)

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ミヨシさんといえば、半世紀以上にわたり世界の種苗業界で独自の地位を築き、日本における組織培養技術のパイオニアとして知られる存在です。一般に木本性植物のメリクロンは草本性に比べて難しいとされますが、その高い技術力によって、今回の八丈榊のメリクロン増殖を実現しました。

これまで八丈島の生産者さんは、種子や挿し木によって榊を増やしてきました。しかし、種子繁殖や挿し木ではどうしても木姿にばらつきが生じます。ばらつきがあると選別や組み作業に手間がかかり、作業効率や品質の安定にも影響します。さらに、国産品として信頼のある榊を出荷されいていた生産者さんも、昨今は高齢化で減少傾向。

一方で、買参人さんからは、輸入品のヒサカキについて「荷姿にばらつきがあり、当たり外れがある」という声も聞かれます。
このままでは“日本の神棚に榊不在!?”なんて懸念さえ現実味を帯びてきます。

こうした課題を背景に実現したのが、今回のメリクロン苗の取り組みです。クローン苗によって形質が均一化されれば、生産面では作業効率が向上し、出荷品質も安定します。買参人さんにとっても、安心して仕入れられる環境が整うことになります。量・品質ともに安定した供給体制への大きな一歩と言えるでしょう。

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まさに、技術が産地と流通を支える好例。メリクロン技術が高いミヨシさんだからこそ実現したことですね。
「姉さん、革命です。」(いつのフレーズよ、これ?)

苗の供給は鹿児島(種子島)、和歌山、静岡、茨城など。2027年以降にはメリクロン苗由来の八丈榊が市場に出荷される見込みです。
ぜひご注目ください。

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それではみなさま、ごきげんよう。

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