花研コーヒーブレイク
テンドンとリガメント
2026.07.20
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
先週海外からいらしたお客様とお話をしていたら、3か月前くらいに足を怪我して、暫く歩けなかったと。
どうしたのか聞いてみると、ligament(リガメント)を損傷してしまったんだよと。
運動中にけがをされたのかと思ったら、普通に歩いていて、ぐきっといってしまったらしい。
ていうか、ligamentって・・・英語にお詳しい方は問題ないのだろうと思いますが、日ごろあまり英語を使っていないと、このような言葉に触れる機会も少なくてですね。文脈からなんとなく足のどこかの筋か腱であることはわかるのですが、日本語に的確に置き換えると何を意味するのかわからず・・・。その場にいる人がみんなわかるよう調べてみると「靭帯」のことだと判明。
ラテン語で「結ぶもの」を意味する「ligamentum」に由来するとかで、「骨同士を結びつける結束具」という意味から派生して「靭帯」という意味になったのだとか。
さらに、“人体”のなかでligamentに近い言葉で、テンドンというのがありました。
え、まさか天丼?

筋か腱が、天丼に載っているエビの天ぷらの形に似ているからとか?
いやまさかね。でもなんとなくふくらはぎのヒラメ筋とか腓腹筋がエビの天ぷらに似ていなくもない。誰か共感してほしいナと思っていますがどうでしょ。

ということで、きっと日本育ちの日本人なら、秒でtendonを「天丼」に変換されることでしょう。もちろんアタクシも例外ではありません。
テンドンというのは天丼ではなくtendon(結局ままだけど)といって、「腱」を意味する言葉なのだそうです。
ですからアキレス腱は“Achilles tendon”(アキレス・テンドン)。
アキレスは、花のアキレアとつながりがあることを以前小欄でご紹介しましたが、テンドンはラテン語の “tendere”(伸ばす、張る)に由来するのだそうです。
例えば、英語でもtense(緊張した、張り詰めた)とか、extend(伸ばす、広げる)、tension(緊張、張力)などはテンドンと語源が同じ。
じゃあバーテンダーはさすがに違うでしょうと思ったら、bartender の “tend” は直接的には “tend”(世話をする、気を配る)という動詞から来ていますが、さらにその語根を紐解くと、腱(tendon)と同じ tendereという言葉に行き着くのだそうです。
面白いものです。
では植物関係でtendonと同じ語源を持つものはないものかと調べてみましたら、例えば、植物の巻きひげをtendril(これまた「点ドリル」に即時変換されてしまいます)といいますが、これがtendereに由来しているようです。
例えば今の季節に生長旺盛なパッションフルーツの巻きひげや、スイートピーの生産で伸びまくる巻きひげ、はたまた拙宅のベランダでクルンクルンに伸び放題のアデニア・グラウカの巻きひげ・・・などをtendrilというようです。
テンドンとリガメントからの植物談でした。
それではみなさま、ごきげんよう。










