OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

ホラ話 ~紅葉シーズン編~

2025.11.20

こんにちは。花研の一研究員です。

「社会は社会を構成するすべての生命体で構成されている」

—byエリック・シャペロン(Éric Chaperon)

という名言がありそうですが、ありません。

 

ここでズコーーーッとなってしまったみなさま、申し訳ございません。

なぜ冒頭からこんな虚言妄想を書いたかというと、「世の中には想像すらしていない方法で花きの生産がなされていることがある」ということを婉曲的に表現したかったからです。

 

例えばその①、大王松の収穫方法って皆さんご存じでしょうか。

命綱を付けた生産者さんが大王松の樹に上って、枝を切ってくるのですよ。みなさんは○○庭園などみ見かける背丈低めのマツを想像するかもしれませんが、大王松の成長の性質として、どっかーんとバーティカルに数十メートルにも成長することがある“背高巨大マツ”です。だから“大王松”と呼ばれるのですね。

お正月のあのシュシューっと長く艶やかなストレートヘアを束ねたようなっとした素敵なマツ葉の大王松は、危険を冒してでも素晴らしいお正月を迎えて欲しいと思う人たちによって私たちの手元に届くのです。

 

例えばその②パンパスグラス。

これってどうやって収穫しているのでしょうか。パンパスの葉はガラス状の地位菜あギザギザがたくさんついていて、油断すると手や顔を傷つけてしまいます。眼に入ったらもっと大変。完全防護した生産者さんが人の背丈よりも高く伸びたパンパスグラスの株に突入し、一本ずつ切り出します。無防備に分け入れば痛い痛い!葉で皮膚が切れますから防護が必要なんです。とはいえ、パンパスの収穫期はまだまだ暑いので、こんな時に防護服を着用するなんてこれまた大変なのです。

 

例えばその③スイートピー。

スイートピーの出荷箱を開けたことありますか。通常の花は10本1束にして箱に何束か入っていますが、スイートピーは例外中の例外で50本1束なんです。一般的には箱に2束入って出荷されますが、まるでピン札を広げたかのように綺麗な扇形の束になって箱に収められているのです。もちろん機械がやってくれるわけではなく、人の手によって行う匠の技なのです。生産者さんによっては、誰でも上手にできるような治具を活用されている方もいらっしゃいます。いずれにしてもその完成度は芸術の域ですよ。ジュリアナ東京で活躍した扇子顔負け!(古くてすまぬ)

 

箱に入って市場に到着した時は、静かでもの言わぬ植物たちですが、その生産収穫出荷には大変な御苦労・努力そして工夫とが詰まった花たちなのです。

実は見えていないことがあり、そういうことを伝え、また知ることで社会の構成・構造を知ることにもなり、生産に携わるみなさまへの経緯が高まり、生活者のみなさんも興味を持ってくださるのではないでしょうか。

 

ちなみに真夜中しか採花できない花があります。

光を当てると急速にしぼんでしまう性質があるのでヘッドライトもつけることができません・・・これはホラ話です。

いやまあよくもまあ現実とホラの境目をぬけぬけとできるものですね、ワタシ。


以上は花研ブロガー1号の虚言壁を花研ブロガー2号が記録したものです。

1号の妄想癖・虚言壁については占い師のゲッターズ飯田先生がすでに予見しております。やむを得ずと許容しつつ、いますぐ1号が飯田先生の本をを読んで、来年の自分の運気を確認していました。→仕事運は良さそうです。仕事運から虚言壁を差し引くと、プラスのようですから来年もがんばってもらいましょう。

 

とうことで、今日のタイトルはホラー話ではなく、「ホラ話」です。

それではみなさま、ごきげんよう。

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