OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

4パターンの論理的思考

2025.05.29

花研の一研究員です。

できるだけ論理的な思考に基づいて物事の説明を試みるようにしているつもりですが、さっぱり伝わらないことがあります。自分の研鑽が足りていないと思う一方で、説明の手順そのものが間違っているのかなと不安に思うときもあります。

 

例えば、流行とは脳の飽きるという性質によるもの。人類は飽きることができるから、例えばアフリカから世界に旅立つことができたといえるでしょうか。そのほかの説もあると思いますが・・・。

現代においては様々な流行りがありますが、一人一人の脳の中で、これまでの生活習慣やトレンドに飽きて次の新しいことを始める。その脳(マインド)が集団で形成されて大きな波となり、流行がかわっていく(廃れる、新しいトレンドの誕生)という現象です。

 

・・・という説明を例にとりますと、人類「発祥の地から」という大きなところから現代の流行へとぎゅーっと時間を圧縮しクローズアップしながら結論へと話をすすめがら説明します。このような説明の順番は果たして妥当なのでしょうか。

そんなこと思っていたら、偶然とある書評を発見しました。

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岩波新書に『「論理的思考」の文化基盤 4つの思考表現スタイル』という本です。サイトから本の説明を引用します。

 

「普遍的であるはずの「論理」と「合理性」。それは文化によって大きく異なり「価値観」とつながる。「文化の多様性」という言葉に逃げ込まず、それぞれ4つの原理を代表する日本・アメリカ・フランス・イランの思考表現スタイルから4タイプの論理と合理性を明らかにする。ポスト近代を生き抜く知恵となる比較文化論の集大成。」(岩波書店の書籍紹介文より引用)

 

まだ読んでいませんが、どうも説明の仕方や合理的だと思うことにも、文化的背景によって違いがあるようです。私はあちこちに話が飛びながら結論に結び付くような説明をすることがありますが、どのタイプに当てはまるでしょうか。それを知ることができると、ちょっとうれしいですね。少なくとも日本スタイルではないような気がしています。

こういう考え方って構造主義っていうと思います、このブログでも時々取り上げていますが消費行動を考えるうえでとても参考になります。

本を読んだら皆さんにご紹介したいと思います。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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