花研コーヒーブレイク
カニカマな花
2025.05.23
こんにちは。花研の一研究員です。
まだ5月だというのに、今週はずいぶん暑い日がありましたね。5月20日に発表された気象庁の3か月予報(6月から8月)によれば、今年も暑いようです・・・(予報はこちら)。
ところで、この時期の花といえば何を思い浮かべるでしょうか。
アジサイという回答が多そうですが、私はアマリリスです。アマリリスは年末クリスマスのイメージがありますが、実際に球根を植えると、国内ではちょうどいまごろが開花シーズンです。クリスマスに届くアマリリスは、シーズンに合わせオランダから届く輸入品です。
冬場は休眠、葉っぱもなく球根がじーっとしています。それが4月にも入りますと、休んでいた球根から葉っぱがぐぐっと伸びて気が付いたら5月には花芽がぐいぐいと上がり、あっという間に満開を迎えます。
アマリリスの花は大きくて力強いので、花芽がすっと上がるというよりも、ぐいぐいという感じがして元気がでますね。なにしろ、げんこつみたいな球根から手のひらサイズの花を何輪も咲かせるのですから、これは力業という感じではないでしょうか。色はややクレヨン的なトーンですが闇夜にも鮮やかです。
こんなに存在感ある植物ですが、管理にそれほど手間はかかりません。春になったら気が付けば葉っぱが伸びて、どかーんと咲きます。
写真は近所あちこちでみかけたアマリリス、昭和レトロ感もありちょっと懐かしいけど今風でもあると思います。
注目は写真4つ目の赤と白の複色、細弁八重の品種です。少し珍しい品種ではありますが、わたしたち花業界に身を置くものであればアマリリスと認識できます。
しかし、これを(厳密には品種が異なりますが、複色八重系のアマリリスを)ある食べ物のような花と喩えた方がいらして、バズっているのだとか。
その食べモノは何だと思いますか。わたしの想像をはるかに超越したものでした。
その食べ物こそ・・・
「カニカマ」
いや~カニカマですよ。まるでカニカマ。異議なし。
それにしてもよくこの花をカニカマと喩えましたね。素晴らしい発想力です。「カニカマみたいな花みつけた」とSNSに投稿した方がいらして、バズったそうです。そのニュースはこちら。(いずれリンクが切れると思います)
「想像の5倍カニカマ」「想像以上においしそう」「もうそれにしか見えない」といった多くのコメントが寄せられ、かなり共感を得ているようです。
あるいは豚バラっぽいというコメントもあるようで、いずれにしても肉厚ですしプロテイン含有量多めの食べ物に見えるのでしょうね。
アマリリスの意外な魅力ともいえるかもしれません。先入観フリーの生活者の豊かな発想力も、プロモーションに生かしていけるといいですね。
それではみなさま、ごきげんよう。