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ウィンブルドン女子決勝のブーケは紫基調のラン類を使って。優勝の決め手になったのは花の置き方?

2019.07.15

こんにちは。ボンジュール内藤です。

 

13日土曜日の晩のテレビ番組「アド街ック天国」は城南島特集でしたね。オススメスポットでは大田市場が2位として紹介されていました。もちろん花き卸売市場として大田花きでの取引シーンもちらりと紹介されました。

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大田市場関連棟では、哀川翔さんが鈴富さん(食堂)のアジフライを紹介され絶賛。そうそう正解◎!と思いながら拝見しておりましたが、きっとアタクシなんかより哀川さんの方が何度も召し上がってよっぽどツウだと思います^^;

 

さて、アド街ック天国の放送後にタイムリーに始まったのが、ウィンブルドン2019女子シングルスの決勝です。会場にはロイヤルファミリーのケイト妃はウィンブルドンカラーの深いグリーンを着てご登場。その横はメーガン妃。そのすぐ後ろのお口許が見える方は往年の名プレイヤー、マルチナ・ナブラチロワさん。メイ首相のお姿もありました。

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いよいよ女子ファイナリストのご登場。毎年恒例の大きなブーケを持っています。

今年のファイナリストはセリーナ・ウィリアムズ(米国)とシモナ・ハレプ(ルーマニア)。

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グロリオサやバンダ、ファレノなどが目視できますが、全体的にいつものウィンブルドンの紫色基調に変わりないようです。こうして見ると大きくて豪華ですね。ファレノとバンダをそれぞれ数品種使っているようです。「足元剥き出し」はいつものパターン。

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さて、このブーケを各自のベンチまで持って行ってどうしたでしょうか。ベンチの椅子は一人掛けが2つ、それぞれに用意されています。二人とも大きな花束と大きなラケットバッグを持っています。どちらの選手も2つの椅子のうち一つは自分が座るように空けています。

ハレプはもう一つの椅子に花束を置き、自分のラケットバッグを下に置いて準備を始めた。

セリーナはもう一つの椅子にラケットバッグを置き、花束を下に置いて準備を始めた。

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笑!おもしろいですね^^

こんなところまでいやらしく見ているのはアタクシくらいかもしれません。すみません。ご容赦ください。

どちらがいいとか悪いとかではなく、花に対する両選手の見方が伝わってきて面白かったです。例えば弊所のショチョサマが小学生たちに花育に出かけると、とりわけ文化の異なる地域で育った児童は花をぽいっと放り投げたり、使わなかった花材を安易に捨てたりするそうです。

多分、無機質な「モノ」として見ているのだろうと思います。(決して本人が悪いわけではなく、そのような環境で教育を受けてきたということだと思います)

そのように、環境や価値観によって花に対する見方や取扱い方が異なります。ハレプとセリーナの荷物(ラケットバッグと花束)の置き方にも大きな違いがあったことが大変興味深いと思いながら拝見していました。ちょっとしたメンタルの違いが大きく行動の差を生むという点で私自身も気を付けなければなりません。

 

んで、どちらが勝ったか。

もう今日の新聞やニュースですでにお見知りおきのことと存じますが、多くの下馬評を覆し、ハレプが圧巻のストレート勝ちでした。圧倒的な粘りとフットワークの良さ、精神的な強さと集中力で試合時間1時間未満で試合終了です。

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ルーマニアの選手としてはウィンブルドン初の優勝者の誕生です。

来年以降のファイナリストも、験担ぎで花束をベンチに置くようになったらおもしろいですね。

ハレプは以前から好感の持てる選手で応援していましたが、花をベンチに置き、且つ優勝したことで、これからもますますハレプを応援したくなっちゃいました。

 

ちなみにエスコート役のお嬢様たちもウィンブルドンカラーの紫色のバンダと何かグリーンとして葉物を使ったヘッドドレスを付けていました。

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それでは皆様、ごきげんよう。

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