OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

書店から生まれる文化再生

2026.03.11

花研の一研究員として、いま少し気になっている動きがあります。
経済産業省が立ち上げた「書店活性化プラン」です。書店数が減少している現状を受けて、書店を“創造性を育む文化創造の基盤”と位置づけ、書店振興プロジェクトチームが立ち上げられたそうです。
現在、この取り組みから派生したさまざまなプロジェクトが進行中で、その様子は経産省のWEBメディアにも掲載されています。なかなかユニークで「おもろい」企画が多いですよ。
  
そのプロジェクトとの直接の因果はまだ検証しきれないとはいえ、最近やたらとメディアで“本”や“書店”をめぐる話題が増えているのも、このムーブメントの影響を感じさせる一面です。それに、花研の別の研究員は、電車通勤中に書籍を読んでいる人が増えたと言っていました。(➾信じられないかもしれませんが本当です。アタクシ自身が本を開いているして、すぐ右となりの人、正面に座っている人、斜め左に立っている人・・・と時にその一角で4-5人本を読んでいるのです。試験勉強用の本でもなく、本当に一般書籍なんです。by花研の別の研究員)
 
 
その流れの中で生まれたのでしょうか・・・、文芸誌の世界でも新しい動きがありました。
季刊誌『GOAT』。2024年11月に小学館から創刊された、紙媒体の文芸誌です。「小説を、心の栄養に」をコンセプトに、ジャンルや国境を越えた豪華な執筆陣の作品を掲載しており、その画期的な内容と低価格で話題を呼んでいます。それもそのはず、文芸誌装丁へのこだわりも執筆陣も一流ぞろいで、創刊号は早々に売り切れ、重版となったほどの人気。タイトルは「ヤギ」のGOATとは洒落が効いています。

 

失われつつあるものの価値を、減ってから再認識するのは人の常ですが、その再構築(リコンストラクション)の過程で、新しい魅力や文化が芽生えるのだなと感じます。神社でお参りすると、お賽銭箱の近くに置いてあるありがたい一言しおりのようなものがあります。三月の一言が沁みますよ。
 
 
「困れ。

困らなきゃ、なにもできない。」本田宗一郎
 
 
いまの書店界や文芸界の動きは、まさにこの言葉どおり。 
危機の中でこそ、人も文化も、新しい面白さを生み出していくのだと感じています。

花き業界は・・・?

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