OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

恐るべしゲルマン!

2014.07.14

 

FIFAワールドカップ、終わってみればドイツとオランダがそれぞれ1位、3位と、ゲルマンの皆様のご活躍が目立ちました。

どのスポーツでも心技体の三拍子揃わないと強くなれないのはわかりますが、サッカーも世界トップレベルになるとなんだか特別。

コートにつばを吐くのは当たり前、刺青を入れた選手がグローバルスタンダード(英国のヒーロー、ベッカム様がそうであるように)、競技相手にかみつく、コートの芝を食むという行為すら起こりうるのがサッカー。相手とコートを交え、プロレス並みに何でもありのように見えるこの競技では、ど素人のアタクシには、体躯の頑強さとむき出しの闘争心が圧倒的優位に働くように思えます。そして11人の団体戦における戦略頭脳。磨かれた心技体といっても、ほかのスポーツとは少し異なるように思えてならないのです。(ま、だからこそ多くの熱狂的なサッカーファンを獲得できるのでしょう)

例えばですが、同じ英国発祥のスポーツ、テニスに見られるような品格などは、サッカーには一切見当たりません(必要ない!)・・・テニスは観客にすら品格が求められることがありますからね。試合中は静かに観ないといけないし。さもなくばQuiet, please!と観客が審判に注意されます。静かになるまで、次のサーブは始まらないのです。もちろん競技の性質上、相手コートへの越境はありません。

かつての世界王者であった米国のピート・サンプラス選手は、WTAランキングで長らく1位を維持し、他を寄せ付けない圧倒的な強さがありましたが、サーブを打つ時に必ず舌を出す癖がありました。本人は無意識だったと思いますが、王者の品格にふさわしくないと、大きなお世話を言い始めるメディアもあったほどです。グランドスラムの4大大会の中でも、ウィンブルドンにおいては白を基調としたユニフォームでないとコートには立てませんし、強ければいいという世界とはまた違い、同時に選手としての品格が求められます。

 

今朝、ココ花研の所長が言っていた話。あるドイツの選手が昔、ゴールの時にハンドをしてしまい、「ハンドしましたー!」と名乗り出たところ、その誠実さがドイツでは称えられた。しかし、イタリアに移籍して、同じく「ハンドしましたー!」と手を挙げたら、ブーイングになったのだとか。

ホントの話か、はたまた国民性を象徴するジョークなのかわかりませんが、所長の名誉のためにホントの話として、後者が世界のサッカーなのでしょう。ブラジルやアルゼンチンのようなサッカーの聖地で育ったチームに勝つのは、心技体、あらゆる点から並み大抵のことではありません。今回のワールドカップではなんといっても、ゲルマン人の狩猟民族としての能力の高さを感じずにはいられないのです。

 

 

 

P.S.

いつも通勤のモノレールで会うドイツ人ハーフらしき人に今朝も会い、

「おめでとうございます!」

 

と、どれほど言おうかと思いましたが、喋ったことはおろか、目が合ったことすらない相手に、突然話しかけるための十分な勇気がありませんでした・・・そりゃそーさね。

いかにもゲルマンの人らしい目鼻立ちと体躯、ドイツの国旗が刺しゅうされた服、寡黙な雰囲気でありながら、たまたま日本人の上司らしき人と喋っていた時のアクセントから、その人がドイツ人の血が入っていることは確信していたのですが。。。(^_-)

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