花研コーヒーブレイク
節分の店頭に学ぶ、農産物ブランディングのすごさとは
2026.02.03
花研の一研究員です。
スーパーマーケットなどで節分商材がずらりと並んでいましたね。恵方巻はワタシも食べましたよ、その年その年の縁起のいい方角に向かって海苔巻きを黙って食す・・・。もぐもぐと沈黙の時間。来年はどっちを向いて食べるのでしょうか、なんだか楽しみです。このようにそのときその場でしか味わえない消費スタイルを博報堂生活総研はトキ消費と命名しました。社会トレンドを的確に表現する、すごいですよね、HPには適宜社会トレンドレポートの掲載もあってよく拝見しています。HPはこちら→
さて、冒頭のスーパーマーケットの店頭に戻ります。スーパーの売り場で興味深い節分セットを見つけました。
豆がらとヒイラギの定番の組み合わせがスリーブに入っている、いわゆる節分セットですが、商品説明としてそこに記されていたのは
「群馬・天狗印の豆がら使用」という一行と天狗の絵!天狗印といえば、利根沼田の“味の濃い美味しい枝豆”としてすでに確固たる
ブランドを築いている農産物です。
その名が、今度は節分飾りの主役として店頭で販売されている。食のブランドが観賞用途へと越境していく、その応用力に、
私は思わず「なるほど」と唸りました。
同じ日、別のフローリストを覗くと、今度は赤と青の花をメインにした可愛い節分ブーケがありました。
赤鬼と青鬼を直球で花に置き換えた企画ですが、見ているうちに“鬼 → 鬼退治 → 鬼ヶ島 → 桃太郎 → 桃の節句”と、こちらの想像
が次々と連なっていく。この節分ブーケ商品そのものが次の物語の扉になっているようで、花屋さんの企画力にあらためて感心し
てしまいました。こうして見ていくと、最近の店頭では農産物ブランド × 花の商品化がとても上手に混ざり合ってきています。
産地名を明記する・ストーリーを添える・食の世界で培われた“信頼”や“おいしさの記憶”を、花の領域へやさしく転写する・誰もが
記憶する昔話を花き商品領域で展開する、これらはすべて、消費者の心を動かす立派なマーケティングですよね。
節分の売り場で「農業のマーケティングはおもろいぞ」自然とそんな気持ちが湧き上がった一日でしたよー。











