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JFMAの活性化セミナー「人はどうしてスキになる」から考える売り場に52週の提案が必要なワケ

2020.01.31

こんにちは。ボンソワール桐生です。

 

1月14日にJFMA(日本フローラルマーケティング協会 会長小川孔輔教授)主催のセミナーが開催されました。

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セミナーの目玉は、渡邊教授(早稲田大学理工学術院)による脳科学の知見をわかりやすく説明する掲題の内容です。

・第一印象は何秒で決まるのか・・・なんと1/10秒

・無意識で決まる好み

・好みの形成 何度も見る、背景が変わらないと効果が薄れるので変えたほうがいい。

・後付けされる好み・・・行動したことで好みが形成されることがある

などなど。

 

僕は「いいちこ」のプロモーションを思い出しました。麦焼酎の「いいちこ」です。自然にほっこり「いいちこ」が置いてある、そういうCMや写真をプロモーションに使っているのですが、その風景はいつも新鮮です。だからいいちこをついつい買っちゃうのかな。

風味がいいからか、コスパか、こういうのも後付けなのかなあ・・・、とても興味深い話です。

実は僕は直接は聞いてませんが・・・、参加した人やJFMAの報告書で読みまして。

 

話を戻しますが、セミナーの報告書を読んで、スーパーの花売り場が景色や背景のようになっていないだろうかということが頭をよぎりました。長期間定番の売れ筋を置いているところが多いというのが印象です。確かに季節季節の花はありますが、来店者が「変ったわね」と気付くほどに充分な変化を持たせて定期的に売り場を作りかえるという見せ方はできているのかなあと。

 

先生の講演によれば、景色や背景のようになってしまえば興味は下がってしまい、新規顧客獲得が大変難しくなってしまいます。あるいはそこで花が販売されていることすらも意識されなくなってしまいます。

花は品種まで入れれば何万種類ものアイテムがあり、週毎に提案を変えることは十分に可能だと思います。場所や看板など、フレームに当たる所は変えずに中身を大きく変えていく。景色にしないためにもとりわけスーパーの花売り場は52週の提案が欠かせないと思う次第です。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

 

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