OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

サカキ売り場

2018.03.20

スーパーの生花売場の中でもお気に入りの店舗があります。

その売り場では商品の状態や陳列がいいのはもちろんのことですが、ボトルや小袋など様々なタイプの切花栄養剤を販売していたり、自社(なのかな?)の切花栄養剤は無料で配布していたり、ちょっとした商品にもそれぞれに説明POPを立ててあるのです。無人の売り場でも販売者と購入者とのコミュニケーションを感じる売り場。

先日、その売り場を覗いてみると、通常の「サカキ」に加え、「国産のサカキ」と「本サカキ」を差別化して販売していました。

やっぱりこの売場はちょっと違うな。

左から、「三宅島産榊」「本榊」「榊」の順に陳列してあります。

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価格は「榊」を100%とした場合、「本榊」が130%、「三宅島産榊」が150%でした。

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国産の生産地は「三宅島」とあります。

「榊」と「三宅島産榊」は、いわゆる私たちが日ごろ言うところのヒサカキ(ツバキ科ヒサカキ属、Eurya japonica)でした。本榊はもちろん本榊(ツバキ科サカキ属、Cleyera japonica)。

IMG_5390 葉を見れば一目瞭然です。

ヒサカキと本榊の違いは『花研手帳2013』41-43ページを(お持ちの方は)ご参照くださいませ。バックナンバーは完売したため、お持ちでない方には申し訳ございません。

 

国内で流通している榊は、一般的には外国産が多く、なにより心理的、あるいは信仰的な点、及び生産振興の点から、国産の榊・本榊を流通を進める活動はここ数年活発化しているように思います。以前は気持ちばかりのささやかなお手伝いさせていただいたこともありました。

このように自分が消費者の立場で差別された売り場を拝見すると、生産、流通のみなさまのご尽力がひとつ形になったものとして嬉しく思いました。

これからも興味深くサカキ売り場をあちこち覗いてみたいと思います。

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