OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

世界らん展日本大賞2016 その②

2016.02.19

昨日の続きです。

世界らん展の会期中2月16日(火)には第一園芸株式会社様のデザイナーの新井光史(あらい・こうじ)氏のデモンストレーションがあり、拝見してまいりました。とても楽しみにしていただけに最前列を陣取ってしまいました・・・^ ^;

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立ち見のお客様に囲まれるほどの超満員です。

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新井氏はフラワーデザインにおける数ある受賞歴の中でも、2000年にはこの世界らん展でフラワーデザイン部門で最優秀賞を受賞されていっしゃいます。

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30分のデモンストレーションの中で、「色」「ライン」「造形」の3つをテーマに3作品を披露。

まずは「色」をテーマにした作品がこちらです。

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ピンクカトレアを中心に、バンダ、ファレノ、シンビ、エピデンドラムなどさまざまなランを色彩豊かに生け込まれています。

一部、埋め素材としてアジサイやベゴニアの葉、レッドリーフ(アンスリウムの葉)、などをご利用になりました。

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2つ目のテーマは「ライン」。2種類のオンシジウムでラインを生かしたデザインです。

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この黄色っぽい台は、昨年日本を盛り上げたラグビーボールをモチーフにしているのだとか。

五郎丸ポーズを決める新井氏。

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ちなみに、コチラの表面をご覧ください。何でできていると思いますか?

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何とこれはヒマワリの花弁をドライにしたものなんだそうです!

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第一園芸様では、夏場になると1週間のうちに300本ほどもヒマワリを仕入れるらしく、処分する際花弁を取っておいてドライにしたものを使っていらっしゃるのだそうです。なんという発想でしょう。

この花弁をひとつひとつ手で貼り付けるんかなぁ~(゚ー゚*?)

制作過程は不明ですが、もしそうだとしたらすごく大変作業だなと思いを巡らせていました。デモ中も花弁一枚、ヒラリと落ちることなく、プロのお仕事を細部に見ることができます。

 

そして最後のテーマは「造形」。

元々房状に花が付くファレノ(コチョウラン)を一度解体して、再構築するというものです。

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「実は阪神ファン」と冒頭でカミングアウトした新井氏は、天敵巨人のホームグラウンドである東京ドームでデモを行うのは、アウェイ感が強く緊張するとおっしゃっていましたが、なんのなんの、上記のような素晴らしい作品デモに、とてもスムーズでわかりやすく面白いお話が添えられ、なんとも楽しいステージを拝見することができました。

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ちなみに、アシスタントをされていた黒装束で長身の方は、同じく第一園芸様のデザイナーシェラー・マース氏。オランダご出身です。

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新井氏のデモに引き続き、2月18日にはマース氏もこのステージでデモンストレーションを行うのだとか。

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しかも、その際は新井氏がアシスタントに!

一つの会社のトップデザイナー同志でお互いのデモンストレーションをアシストしあうなんて、「第一園芸さんは良い会社ですね~!」(同感)と司会の方がおっしゃった瞬間に、新井氏が観客の中にいらした第一園芸・社長さまに流し目をしながら、「社長聞いてる~!?」なんていうやり取りが面白かったですね。

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躊躇なくそのようなやり取りができるのですから、第一園芸様は本当に良い会社なのだと思います。

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世界らん展は本日で終了です。アタクシがお邪魔した当日はかなりの人出で、ほんの一部しか拝見できませんでしたが、それでも尚、今年はいつもに増して面白かったように思いました。

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