花研コーヒーブレイク
ストリクタ その2
2026.04.10
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
先日小欄でご紹介した固い花芽がでていたストリクタですが、花芽が高く上がり、緩めに膨らんできました。
前回咲いたのはいつだったかな。一昨年くらいだったかも。いずれにしても毎年開花しているわけではないような気がする。
ずいぶんと花苞(かほう)が膨らみ色づいてきました。
ご存知の方には釈迦説になってしまいますが、これは植物学上の花ではありません。先述の通り花苞と呼ばれる苞(葉が変形したもの)の集まりで、さらにここから薄紫色の本当の花が咲いてきます。放置していても、このような鮮やかな光景を目にすることができるなんて、ストリクタは初心者向けの良い植物かもしれません。
学名をTillandsia stricta(チランジア・ストリクタ)といいます。
チランジアという名前は日ごろの生活ではなかなか馴染みのない響きですが、スウェーデンの医師であり植物学者のエリアス・ティルランツ(Elias Tillandz)先生の苗字に因んでいるようです。
ティランツ先生にまつわるこんな逸話が伝えられています。
学生時代、ティランツ先生はストックホルムからフィンランドのトゥルクへ渡る際、ひどい船酔いに見舞われました(あるいは嵐に遭ったともされます)。
これに懲りた彼は、帰路では船を使わず、ボスニア湾(スウェーデンとフィンランドの間の湾)を大きく迂回するおよそ1,000kmの陸路を、なんと歩いて帰ったといわれています。1,000kmって直線距離にして東京から網走までくらい。歩くってどんだけー。参勤交代か!相当船酔いがきつかったのでしょう。
その体験をきっかけに、「自分は陸を行く人間だ」という思いを込めて、もともとのティランダー(Tillander)という姓を、「陸まで(till land)」を意味するティルランツ(Tillandz) に改めたというのです。これはなかなか驚きですね。
そしてティルランツ先生ににちなみ、植物分類学の父として知られる リンネ先生が、水に長く浸かると枯れてしまうこの植物に Tillandsia(チランジア) と名付けたとされています。名前の背景にある物語を知ると、植物の見え方もなんとなく変わってくるものです。ティランツ先生、1,000kmWALKお疲れ様でした(合掌)。
これから紫色の花が咲くまで、その変化をゆっくり観察しながら楽しんでいきたいと思います。
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それではみなさま、ごきげんよう。
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