花研コーヒーブレイク
現代ウェディング装花のリアル
2026.03.03
こんにちは。ゲストブロガーのプラティコドンです。
先日友人の結婚式に参列してきました。
職業柄、会場装飾やブーケにどんな花が使われているか気になってしまうもので、チラチラと花を見ては癒され、楽しんでおりました。写真を撮ってきたので、ご紹介させてください。
★2026年2月・・・真っ白の晒し花材が印象的でした。
今回使用されていた花は、アンスリウム、バラ、スイートピー、晒し花材(漂白したもの)。ブーケにはこれにコットンフラワーが加えられていました。最も多く使われていたのは晒し花材で、冬開催らしい雪景色を連想させる色味が印象的でした。さらに、この日は滅多に降らない雪が降ってきたので驚きました!

⇑新郎新婦の高砂では吸水スポンジを使用した装飾でしたが、ゲスト席には花瓶を2つ使い、数本ずつ花を生けたシンプルな装飾でした。
ブーケは1種類でお色直し後も同じものが使われていました。
私がこれまで参列した結婚式の中では、晒し花材がメインの装飾はなかったため、とても新鮮に感じました。
ここでふと、これまで参列した結婚式はどんな装飾だったか、どんな花を使っていたか見返してみたいと思いました。
20代も終わりに差し掛かり、結婚式への参列回数も多くなってきたので、この機会に過去の結婚式で使用された花を並べ、見比べてみたいと思います。
★2023年7月・・・白、緑、青で統一された初夏らしい色味でした。
夏のウェディングだけに涼し気な印象です。
また、この披露宴は庭園を一望できる式場だったためか、花の装飾は最小限に抑えられていました。

★2023年10月・・・白、緑で統一されていました。
ブーケは2種類あり、お色直し後のブーケには秋らしい花や枝ものが使われていました。


お色直し後の秋らしいブーケ。ススキやセタリア(ネコジャラシ)、スズバラ、アンスリウムに加え、サラセニアという個性的な花材チョイスながら、ウェディングドレスによく合っていて、フローリストの実力を感じます。

★2024年2月・・・新郎新婦席にテーブルがなく、席の周りに花瓶と花を配置する装飾でした。
このように、花瓶に数本の花をいけるシンプルな飾り方を「ミニマル装花」といいます。
絵画のようで見ていてうっとりしてしまうような美しさです。

花材は、オレンジ色をベースとしたシンビジウム、ディスバッドマム、ダリア、染めのスイートピーなど。そのほか枝物は、ユーカリやパンパスで構成されており、とても素敵でした。
この時の結婚式では花嫁の親族が花業界の方ということもあり、特に花の種類が多く華やかでした。
こちらはゲストテーブルの装花。
お色直し前と後のブーケはこちら。
★2024年5月・・・暖色系で統一されていました。
カラーのみを使用したブーケがあったり、新郎新婦席では小さい花瓶を使った装飾であったり(これもミニマル装花!)、これまで参加してきた結婚式とは一味違ったため、とても印象に残っています。

★2024年6月・・・初めての神前の結婚式でした。
神前の会場ではあまり装花を見かけませんでしたが、披露宴から洋式となり、初夏を思わせる色味の花が使われていました。2023年7月の結婚式と似た雰囲気です。
★2024年10月・・・新郎新婦席にはテーブルがなく、2月の結婚式と同様の花瓶を使用したミニマル装花でした。
お色直し後のブーケには秋らしいコスモスが使われていてとても可愛かったです。
お色直し後のオレンジ基調のブーケは、コスモスのほかにダリアが使われていますが、よく見ると露芯したダリアが使われています。あえてのことでしょう。
カスミソウ、ガーベラ、スカビオサ、デルフィニウム、ダリア、クラスペディア、サンダーソニアなどが使われています。

★2025年7月・・・夏らしいひまわりのブーケがとても印象的でした。

ゲスト席の装飾がこれまでとはひと味違い、花全体が水に浸され、その上にキャンドルが浮かべられていました。
一気に高級感が増し、記憶に残る装飾でした。
水に浸されているのは、バラ、デルフィニウム、オンシジウムなどでした。
高砂は、バラ、トルコギキョウ、デンファレ、オンシジウム、カスミソウなどで夏らしく、爽やかで軽快な感じに装飾されています。
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さて、こうして並べてみて気づいたことがいくつかありました。
まず、使用された花の種類です。どの結婚式にも必ずバラが使われており、不動の人気を改めて感じました。
そして、トレンドを重視しつつも、季節感のある旬の花材がどの式にも取り入れられていました。
ブーケについては、2025年7月以外全て足がむき出しのヨーロピアンなスタイルで、吸水スポンジ付きのブーケホルダーはあまり使用されていない印象です。
次に花の置き方です。主流は吸水スポンジに生ける装飾ですが、花瓶を使ったミニマル装花も一定数(今回レポートした中では、8件中3件)あり、個人的にはこちらの方が好みでした。新郎新婦との距離が近くなる(花による”壁”がない)点もありますし、花瓶の配置によって生まれる高低差のおかげで、自然と花が視界に入ってくるという点が一番の魅力だと感じます。
高低差を出せる花材として枝物が思い浮かびますが、私が参列した結婚式では2023年10月のブーケ以外ではあまり見られず、結婚式に枝物を使う文化は、まだそれほど一般的ではないのかもしれません。
もうひとつ気づいたのが、色味についてです。
寒色系が使われていたのは6~7月開催の式のみで、その他は全て暖色系でした。好みにもよるとは思いますが、少なくとも私の参列してきた結婚式では、秋や冬の式では青などの色味は、まだ選択されにくい傾向があるように感じました。
今回改めて振り返ってみると、吸水スポンジ中心の装飾から花瓶装飾への広がり、ブーケの形式の変化、花材や色味の選定など、小さな選択の積み重ねが“今”を映しているように感じます。今後も参列者としてだけでなく、花に携わる立場として時代の流れや価値観の変化を観察していきたいと思います。
それではみなさま、ごきげんよう。

























