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室内緑化は何%が最適なのか

2026.06.01

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

スタンフォード大学といえば、カリフォルニア州にある私立大学。ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)と並び世界最高峰の大学の一つとされます。起業家精神が非常に旺盛とされ、Google、Yahoo、Nike、Netflix、Instagram、hp(ヒューレット・パッカード)、Zoomなどグローバルカンパニー(しかも、私たちが日ごろお世話になる身近な企業!)の創業者を多く輩出していることでも有名です。すごいですねー。

 

その大学の校章には、巨大な樹木が描かれています。

Seal_of_Leland_Stanford_Junior_University

これは、キャンパス内に流れる川のほとりに実在する木がモチーフになっているのだとか。AI情報によると、樹齢1,000年を超える「沿岸セコイア」という木なのだそう。

学名を“Sequoia sempervirens”(セコイア・センペルヴィレンス)。

semperuvirensは「常に(semper)」+緑色の(virens)」=「常緑の」を意味しています。と、ここで話は飛躍しますが、なるほどベンケイソウのセンペルビウム(Sempervivum)はこの意味だったかー!と妙に納得。ベンケイソウのセンペルビウムも、ラテン語で「常に(semper)」+「生きている(vivus)」という意味に由来しているんだってー。わー、今日知った。拙宅のセンペルはとっとと枯れてしまったがね。

 

スタンフォードのセコイアに話を戻しまして、沿岸セコイアはヒノキ科セコイア属に分類される常緑針葉樹。アメリカ西海岸の限られた沿岸部にのみ自生し、世界で最も高くなる樹木として知られているそうです。

前置きが長すぎてすみませんが、今日のトピックスはそのスタンフォード大学から発表された室内緑化の研究報告について。

 

インテリアデザインにおいて自然を都市空間に統合し、居住者の幸福度を高めることを目的として実施された研究結果によると、室内緑化において緑率20%が最適であるということでした。

詳細はこちら➾室内における自然の影響には限界があるのだろうか?スタンフォード報告書

 

発表したエヴァ・ビアンキさんは、スタンフォードで土木工学科の博士号を取得。インドアグリーンが健康に与える影響を定量化する手法を開発しました。インドアグリーン率20%がそこで過ごす人々の回復を最も促進する一方、インドアグリーン率が60%になると最もストレスの増加が見られたとしています。

なるほど、緑豊かな環境を天井のある屋内で再現しても、一定量を超えるとむしろ圧迫感を与えてしまうということですね。
本文には次のようにあります。
「自然が最も多い60%の部屋では、そびえ立つ植物、リビングウォール、木製の天井がストレスを高めているように感じました。研究者たちは、自然が多すぎると屋内空間で圧倒されるような感覚を抱く可能性があると推測しています。参加者の中にはこれを意識し、『植物が多すぎる』『何かを成し遂げるのが大変だろう』と思うようです」
とはいえ、趣味で個人宅を植物まみれにしている人は別だと思いますよ。60%だろうが80%だろうが、植物好きにとって植物まみれは幸せの極みでしょう。そのようなマニアさんの幸福の閾値はさておき、多くの人にとってオフィスや公共の室内における快適グリーン率が20%ということなのでしょう。
ポイントは手法にあります。スタンフォード大で行った調査は、仮想空間を使って緑視率とストレスとの関係性を明らかにしようとしたものです。以下AIの回答ですが、論文が掲載されたジャーナルのレベルも高いので今後大いに参考にされる可能性があると同時に、
①今のところスタンフォードでの研究が最先端で異色すぎて、仮想空間を用いた手法での研究がない
②論文の掲載ジャーナルが医学系ではない(ジャーナルとしてのレベルは高いが、ジャンルが異なる)
ということでした。
研究している人が土木工学の人ですから、窓から見える自然を設計する点において、建築(外構)や植栽関係では多いに参考にできるのではないでしょうか。今回の研究では「幸福度」としていますが、医学系の研究ではないのでストレスの緩和の点において今後どこまでこの研究が進むかわからないところがありますが、今回のような緑化に関する研究をきっかけに、今後さらに事業化や法整備が進み、緑とともに人々の暮らしがより豊かになっていくことを期待したいところです。
それではみなさま、ごきげんよう。
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