OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

花き業界の分析「まずはデータを確認し仮説を」いや、しかしデータはどこに?

2025.12.25

花研の一研究員です。

花きの振興法に基づき、業界一丸となって花きの生産消費活性化に取り組んでいるところですね。2025年の春、農水省が新たな花き産業及び花きの文化の振興に関する基本方針の改訂版を発表しています。

 

左に「生産」「流通」「輸出」「文化」「需要喚起」という五大項目が掲げられており、流通のところには「消費データの還流」更新しましたという文言があります。

こちらはつまり、取引結果データを生産サイドに提供するというものかと思います。取引結果データといえば新聞市況や、日農INDEXなど様々あります。花きは品種単位での取引が多いので精密なデータをフィードバックする必要があります。

 

弊社でも、ここほれわんわんという情報データベースをご提供しています。情報の粒度としては品種ベース(且つ、県別、国別など)になっているので、花き消費分析には使い勝手のいいデータベースかと思います。さらには言えば、運営も20年以上の歴史があり、安定感があります。

 

最近の切花分野においては、枝物の注目度が一層高まっている認識です。農水省の作付け統計をみると、この厳しい気象条件・ベル型の人口動態・各種値上げの中、多くの品目で生産供給が減少しています。そのような状況下においても尚、なんと枝物類の出荷はほぼ横ばいを実現している。つまり実質の増加と言えます。それは、生産と消費における枝物人気が高いことを示していることにほかなりません。しかし、枝物の品目や品種別など詳細にわたる動向を示す統計データが世にあまりないことから、弊社への御問い合わせが大変増えています。

 

生産だけではありません。花きの消費においていえば枝物を飾る方々が確実に増えています。これはR7年度に実施したフラワー需給マッチング協会が行った調査事業でも報告した通りです。生活者における花飾りアイテムのうち、枝物は10%以上にも上りました。詳しくは動画(長尺ですいませんが1時間ぐらい)でご覧ください。

国産枝物の生産量から考えると、屋内に花を飾る方のうち10%以上が枝物を飾るというその割合は驚異的に多く、今後の供給増をも受け入れる素地があると思います。

 

さて、生産現場での枝物導入を検討するに際して、データによるエビデンスが必要となっているのかと思います。しかし、品種レベルでの動向把握ができるデータベースは現在のところ弊社のここほれわんわんと、そのデータを基にした資料集でもある『フラワービジネスノート2026』のみではないかと思います。手前味噌すぎてすみませんが。

 

いずれにしても弊社の宣伝には違いないのですが、今後ますます高まるであろうデータのニーズに対応してまいりたいと思います。

おっと!よく見ると「大田市場オリジナル手ぬぐい」に描かれているセリ人が掲げているのも枝物ではないか!?

キリヌキ1

 

 

今日は弊社のサービスの宣伝でした。

それでは皆様ごきげんよう。

 

【ご参考】花きのページ:農林水産省

農水資料

 

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