花研コーヒーブレイク
火サス風:花のミステリー小説風の小話を作成
2025.10.21
こんにちは。花研の一研究員です。
この度、生成AI(きなり・あい)さんとともに、オリエンタルユリを使ったミステリーを創作しました。
いかがでしょうか。小説好きの方がいらっしゃいましたら、ぜひコメントと評価をお願いできればと思います。
火曜サスペンス風「ユリは知っていた」
バカラの花瓶に生けられたオリエンタルユリは、まるで部屋の空気を支配するかのように、静かに、そして確実に咲き進んでいた。白く大きな花弁は、ひとつ、またひとつと開き、やがてその重みが花瓶の重心を狂わせる。
事故は、誰の目にも偶然に見えた。
高価な花瓶が倒れ、ちょうどその下に立っていた男の頭を直撃した。即死だった。
警察は「不慮の事故」として処理した。だが、保険会社の調査員・神崎は、受取人の女性・三枝の経歴に違和感を覚えた。
「花に詳しすぎる」
それが、神崎の最初の違和感だった。
三枝は大学時代、切花の水揚げと日持ちに関する研究をしていた。ユリの吸水量、開花速度、重心の変化などすべてを科学的に知り尽くした人物だった。
神崎は仮説を立てる。
「彼女は、ユリが咲くタイミングを計算し、ある特定の時間に花瓶がバランスを崩すようにしていたのではないか?」
そして、神崎は罠を仕掛ける。
三枝の目に触れる場所に、同じ種類のオリエンタルユリをバカラの花瓶に生けて置いた。蕾のうちは安定しているが、咲き進むにつれ、花瓶のバランスは崩れてゆく、無論素人目にはそうとは知れないのだ。
数日後、三枝は神崎のオフィスを訪れた。
「このユリ、危ないですよ。茎が長すぎる。これ以上蕾が咲いたら倒れますよ。整えてあげますよ」
そう言って、彼女はユリの茎を切り始めた。
「ユリは水をよく吸うんです。特にオリエンタル系は。開花すると花の重みでバランスが崩れる。だから、こうして調整しないと…」
神崎は静かに頷いた。
「なるほど。あなたなら、花瓶が倒れるタイミングも計算できたでしょうね」
三枝の手が止まった。
部屋には、ユリの香りが濃く漂っていた。
それは、真実の香りだった。
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
うーん、わざとらしいシナリオですが、まあこんな感じです。いかがでしょうか。
花研のブログもいろいろ変わってきたものです。
さて次回は、「スベリヒユを踏んだ車がスリップし、事故を起こす」をトリックにしたシナリオで物語を構成してみます。
フラワービジネスノートと大田市場オリジナル手ぬぐい(Happy手ぬぐい)もよろしくお願いいたします。
明日、10月22日花研メールマガジンを発行します。お楽しみに!
それでは皆様ごきげんよう。