花研コーヒーブレイク
バク上がりで困ったこと
2025.10.03
こんにちは。花研の一研究員です。
「バクあがり」といっても株価のことではありません。国内の小売物価のことでもありません。英国での花の小売価格のことです。先日小欄でご紹介したbbcのサイトで、生花店での切花小売価格がバク上がったという話。その続きです。
記事はこちら。
コロナ禍とブレグジット前はキクの束が2ポンドだったのが今や10ポンドに上昇。様々要因あるにせよ・・・と。婚礼装飾の花もシビアになっているそうです。
たとえば英国を代表するスーパーTescoのオンラインショップをみると、スタンダードの黄色いバラが10本で3ポンドです。
現時点の為替相場を適用すると約600円。これだけを見れば、それほど割高だとは思えません。
また、Eコマースの大手Bloom&Wildの商品では、郵便お届けでアルストロメリアを含む草花15本で約5,000円ぐらい。日本の商品と比較しても特別割高な印象もありません。商品写真を見れば、まあそんなものかなと納得します。
という一方で、専門店の意見は前述のとおり。この意味するところは品目特性だったり、仕入れる商品のグレードが全然違うとか、要因が多数あるので、専門店VS量販という構図ではないのは確かです。とはいえ、ヨーロッパのような花き消費大国でもコストアップによる小売価格の上昇があちこちで起きていることから、花きのサプライチェーンにおけるコストダウンは喫緊の課題であると思います。
日本でも花きのサプライチェーン全体の最適化を考えた取り組みがあり、手前みそではありますが大田花きが事務局を務める「フラワー需給マッチング協議会(略してFMA)」の取組みがこちらに紹介されております。続々とコンテンツを公開していきます、ご参考までにどうぞご覧くださいませ。
マンスリーカレンダーは2025年10月から掲載されていますので、お手元に届きましたら即日ご利用いただけます。
それではみなさま、ごきげんよう。