花研コーヒーブレイク
ヒマワリが9月に開花するほど暑さが変化をもたらす?
2025.09.23
こんにちは。花研の一研究員です。
拙宅のすぐ前は某小学校です。ふと気づけば、今ちょうどヒマワリが咲いているではありませんか。
いや、ここのヒマワリの開花は、9月にして今年初めて見ました。
あれれ、9月!?開花時期、あっていましたっけ。
しかも、かなり高身長!草丈3mほどに伸びています。
雨不足と猛暑で開花遅延、これも昨今の異常気象の影響かと思われます。
しかし、もし小学生が絵日記をつけるだの(今でもあるのでしょうか)、夏休みの課題に植物の生長観察を選ぶとしたら、思わぬ結果になるところでしょう。
いや、もはやこれが新常識になっているのかも。
そんなことを考えているうちに、同様のニュースがネットに掲載されていました。猛暑によりアサガオ栽培の宿題が立ち行かなくなっているというのです。アサガオの場合、猛暑による水不足で立ち枯れのケースが増えるということのようです。
開花時期がずれたり、枯れあがってしまう・・・花き業界の課題が学校教育現場でも起きているというシンクロニシティでした。
ところで、ここでもう一つ不思議とシンクロしていることがあります。実は学校現場で利用されているアサガオですが、育てればいいという話ではないようです。
植物の受粉と結実の確認までがテーマです。そこで、アサガオの雄しべをむしって、受粉の実験などを行うようですが、アサガオの雄しべをむしるのが意外と難しい。たしかに花びらの奥まったところにありますからね。そこで、先生方はいろいろな植物で研究し、代替植物を見出しているというのです。その一つがキキョウ。
キキョウは花がばかっと開いて雄しべ雌しべがばかっとよく見える位置で開花しますので、雄しべもむしりやすい。そういえば東京オリンピックに向けた夏咲きの在来キキョウの開発が行われたニュースがありましたね。暑さに強く真夏に咲くのが在来のキキョウ。
夏にはこれからキキョウが流行るでしょうか。
それではみなさま、ごきげんよう。