OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

人生初の・・・

2014.05.01

 

 

本日、人生初のスズランの日を迎えました。お陰様で、できました。

 

今までスズランの日にスズランを贈ったこともなければ、いただいたこともなかったのですが、今年はなんと初めてスズランの日にスズランをいただいてしまいました!

ありがとうございます。

 

スズランの日は元々はフランスの文化です。

聞いたところによると、16世紀、後にフランス国王になるシャルル9世が10歳のころ、母君のカトリーヌ・ド・メディシス(そう、メディチ家のお嬢様です)と一緒に地方にお出かけになった5月1日に、スズランをもらってとても嬉しかったので、翌年の同日には自分から宮廷の女性陣にスズランをプレゼントしたことがこの文化の発端なのだとか。若く純粋な感受性をスズランに揺さぶられたのでしょうね。今となってはすっかりフランスの文化として定着しています。

フランス人にとってスズランは春の到来を象徴したもの。寒く長い冬が終わり、ようやく再来した春は人々に幸せをもたらす。そのお祝いとして、フランスではスズランを贈り合うのです。これは決して恋人同士のイベントではなく、家族や友達、同僚など日頃の交流がある人同士で気軽に贈り合うものなのです。

また、春の象徴的な花はスズランだけではなく、スイセンやサクラソウなども然り。しかしスズランはどの花よりも「5月1日」と密接に結びついているのだそうです。

この日ばかりは誰でもどこでもスズランを売っていいことになっていて、日頃花を売っていない人までリヤカーを引いてスズランを販売していると聞きます。多くの場合1束1-4ユーロくらい。スーパーのレジなどでは、“無料でどうぞ”とスズランが置いてあることもあります。スズランの日にスズランを贈った人も、またもらった人も幸せになると言われています。

 

ということで、文化としては日本ではあまり浸透していませんが、今年はスズランの日にあやかり思いがけずスズランをいただいてしまいました。日本でもちょうど旬を迎える花ですから、季節感があっていいですね。

ようやく薄手のコートも不要になり気持ちの良い季節になりました。1年の中でも最も過ごしやすい瞬間(とき)のひとつかもしれません。日本では初夏のメッセンジャーでもあるスズランを香りとともに楽しみたいと思います。

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