OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

何でも表現できる生け花の世界。まさに「生け花は爆発だ!」

2023.10.10

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

10月7日土曜日の朝、NHKの番組『チコちゃんに叱られる』を見ていたら、こんなテーマがありました。

 

・・・お食事中の皆様、ほっこりとティータイムを楽しんでいる皆様、ちょっと失礼します・・・

 

 

テーマは「うんちはなぜあの色なのか」。確かに、これまで当然のように思っていた事が、自分で科学的に説明できません。そこを番組では専門家による科学的解説がなされており、大変興味深い内容でありました。

 

最終的な結論としては「血液の赤が回り回ってあの色になる」からだそうです。

しかし、それをご存知の方もご存じなかった方もこの番組を楽しめるのは、その解説アプローチがユニークだからですね。番組の個性が出るところです。色とりどりなものを食べてもあの色になって出てくるかというのを、映像としてそのまま表現するのでは生々しくて憚られるということで、なんと生け花でそのプロセスを表現するというのです。

 

これまた生け花でという着眼点が素晴らしいではありませんか。

華道家の先生がうんちの専門家の解説に基づき、「ブラウン化」の体内プロセスを大まかに3つに分けて赤→黄→茶と変化していく様を生け花で表現していくのです。

最初はヘモグロビンの赤をアンスリウムやスプレーギク、タカノツメなどを使って表現。毛細血管の様子が素晴らしく繊細に表現されていてなんとも圧巻。

次のステージでビリルビンの黄色が加わるのですが、主にオンシジウムを使って再現。最終ステージのブラウンはドライ系の素材を使って表現していきます。

 

最終的に作品はこちら↓素晴らしい生け花作品ではありませんか。

 

(NHK総合『チコちゃんに叱られる!』10月7日放送分より)

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通常の生け花と異なる点は、テーマがうんちだという点。うんちを花で表現するというのは、そもそもの生け花のコンセプトと大きく異なり大変難しいテーマのように思いますが、先生がすばらしく誰が見てもとてもいい作品となっていたように思います。

どんなテーマをも表現できる花、それに華道というのは素晴らしいものだと思います。昼時でしたらすみませんが、生け花はなんでも表現できるなあと感心して、コーヒーブレイクでご紹介したかったのです。

 

 

岡本太郎先生の名言「芸術は爆発だ」を思い出しました。

それではみなさま、ごきげんよう。

 

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