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書籍のご紹介『最新農業技術 花卉vol.15』

2023.03.30

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

農文協より最新の花き生産技術動向をまとめた書籍『最新農業技術 花卉vol.15』が出版されました。

毎年一冊出版されますが、第15巻まで出ました。今回の特集は野趣感のある草花の多品目生産です。昨日の小欄である今の花卉トレンドに繋がるテーマですね。

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表紙の折に、育種家の坂崎潮氏と坂崎氏が育種された立派なラグランジアのショット。

 

今回の読みどころがまえがきに変えて紹介されています。拝読いたしますと、野山で摘んできたようなフラワーアレンジメントのスタイルが浸透して、それに合う草花やハーブ類の需要が高まっているという背景を受け、国内と海外における草花類の流通事情や取組みなどが紹介されている点がひとつ。

また、需要が高まるアジサイにおいて切花アジサイの生育生理や近年の鉢物品種についての紹介が2つめ。

3つ目に、遊休地を活用した花木の栽培について。大田花きの産地ウンチク探検隊でもご紹介したことがある常陸大宮の枝物産地誕生の立役者である石川幸太郎さんの記事(これは永久保存版でしょう!)、そして日持ちを効能させる育種の栽培技術の4本柱となっています。

 

目次からいくつかピックアップしますと以下の通り。

・カスミソウと季節の草花、枝物類の多種生産経営・・・福島県の菅家博昭氏

・スズランとワレモコウ、宿根草、枝物など多品目経営・・・長野県梨本農園の梨元茂氏

・カーネーションを柱にゼイラニウム生産を加えた経営・・・千葉県精華園岩田秀一氏

・切花アジサイについての研究:岡山大の北村教授・・・アジサイのガクが傷む性質を明らかにした方

・アジサイの育種、ブライダルシャワーなど新しいアジサイ育種について・・・フローラトゥエンティワンの坂崎潮氏

・島根県での新品種育成への取り組み・・・島根県農業技術センター加古哲也氏(以前JFMAのアフタヌーンセミナーでもご登壇いただいた方です)

・耕作放棄地を花木産地に変えて発展し続ける産地の立役者・・・茨城県mp石川幸太郎氏(JA常陸奥久慈枝物部会)

・良日持ち性ダリアエターニティシリーズの開発・・・農研機構小野崎隆氏

・花の香りについて・・・農研機構 大久保直美氏

 

業界を牽引されてきた先生方の内容に入る前に、前座として弊社取締役内藤による花きトレンドを寄稿させていただいております。よろしければお目通しいただけますと幸いです。

 

amazonなどのECサイト、一般書店でも購入可能です。

 

ご紹介まで。

それではみなさま、ごきげんよう。

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