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ナチュラルトレンドの終着点とは?「虫に食われっぱなしで枯れッ枯れな葉」

2022.12.08

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

先日、川崎にある東高根森林公園へ行きました。ヤドリギを見に行くのが目的でした。

こちらの公園は山の斜面と自然林を利用し造成され、一帯には遺跡などもある由緒ある公園です。高速道路に面した高台に自生する広葉樹などにヤドリギがあります。昨年も撮影してアップしたので、今回それらはさておきます。

 

公園内はいくつかのテーマに分かれております。自然林の道、原っぱ、見本園のようなところ、それから湿地エリアです。その湿地エリアに写真のような感じで植物がありました。

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湿地帯の植物は通常冬場は枯れてしまいますから、ほとんど残っていないのです。そこにポツンと骨組みだけのスケルトン状態の植物があます。ミカエリソウです。葉っぱの枯れ枯れな感じが面白いです。ミカエリソウで検索すると、だいたい虫に食われてこのようなスケスケの葉っぱの映像になります。このような状態にまでなるものを、この場で「スケルトン植物」と勝手に命名します。なるほど、この景観はどこでもみかけることができるようです。フラワーアレンジメントでグラミネ(イネ科の一二年草)が流行っておりますが、その流行が更に先にゆくと、このようなスケルトン植物素材へとたどり着くのではないでしょうか。

 

実際に晒(さらし)といって、白く漂白した植物が市場では販売されていますが、このように虫喰いというのも風情があります。ただし秋口は要注意でしょう。虫がまだ元気だからです。もし毛虫だったら収穫には躊躇しますでしょうし、使う方も迷惑な話です。こちらの湿地エリアは日陰で日中でもヒヤッとします。

夜は気温が下がる12月。さすがに虫ちゃんもここにはいないでしょう。ということで、12月になったらスケルトン植物としていけそうな葉っぱでした。

そういえば、2006年ころでしたか、わかりませんが、海外のトレンドに注目し始めたばかりの時、ある勉強会で教えていただいたのですが、「オランダでは自然のものを嗜好するあまり、虫食いの素材をあえて使う」と。業界歴も浅く、何も知らなかった私は、半信半疑で

「え~Σ(OωO )ビクッ!?そうなんですかっ!!」と

聞いていたものですが、きっとそれは本当で、日本のマーケットも今その方向に向かっているといえるかもしれません。(全体ではなく一部と捉えるべきでしょうが)

 

それではみなさま、ごきげんよう。

フラワービジネスノート2023では、トレンドのサイクルについても分析の上、年表形式でご紹介しています。2023年版だけの特集です。

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