OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

広報活動や担当者を表彰する制度はどうか

2025.07.11

こんにちは。花研の一研究員です。

 

花の業界における広報やPR活動は、かなり緻密でありながら地味というか地道な活動なのではないかと思います。例えば、生産地・生産者様と生産品目を紹介するとなれば、その地域の気候や歴史から始まり、周辺情報を丁寧に取材する必要がありますし、一般的な情報からその生産者さんのナラティブや専門性まで切り込んだディープな分野を取材して記事にする必要があります。しかも、ネット上で公開することを想定すれば、誰にでもわかりやすく、且つ端的にまとめてアウトプットしなくてはなりません。

 

こうした記事の作成と、なんらかの媒体への掲載(外部への発表)が積み重なって、その商品やサービスが世に知れ渡るというものです。このような宣伝広告活動はどの組織においてもある程度の予算が確保しているものではありますが、花き業界は過分な広告宣伝費をかけられるところではないので、担当者のアイディアや行動力・実現力があって遂行できるものではないかと思います。

 

私が思うに、花き業界では伝えたいと思う気持ちはあっても、なかなか世に知られていないことが多いのではないかと思います。売れたかどうかの結果については、売上金額や数量で見ることができますが、PRや宣伝自体の効果がどうであったかは、受け止めた個々人にはあるものの、マスでの評価はよく見えにくいものだと思います。その手法や行動力がどれほどのものであったとしても、なかったことになってしまっているのではないでしょうか。

そこで、なんらか表彰制度を設けてはどうかと思います。広報のありかた、PRの仕方を表彰することは、主体的にかかわる人のモチベーションに直結します。それから業界全体にもそのノウハウや実績が蓄積されていくものではないでしょうか。

 

一般にはCMやポスターのデザイン、キャッチコピーの出来の良さなどを表彰する制度があります。例えば、日経広告賞。2024年の大賞は農林水産省は受賞しました。

花き業界でも世界まで視野を広げれば、はたしてそのような賞はあるのではと思って調べたら、ありました。

 

AIPH(世界園芸家協会、国際博覧会の認定などを執り行う団体)が行うインターナショナル・グローワーズ・オブ・ザ・イヤーの一部門に、優れたプロモーション活動を表彰する賞がありました。ブランディング、キャンペーン、SNS、店頭フェアなど、いわゆる一般的なマーケティング活動の項目で評価するようです。

もし日本の花き業界から受賞者が登場すれば、かなりの注目に値するはずです。また、日本の業務実態に即していえば、記事を書いた書き手も表彰対象になるのではないでしょうか。

 

プロモーションの表彰制度についてふと考えました。

 

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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