OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

夏のひとコマ「緑化自転車」か「ワガモノガオのヒルガオ」か

2022.08.02

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

夏のよくある風景なのかもしれません。

からみ01

 

からみ02

 

コンビニ近くでしばらく放置された自転車。放置しすぎてヒルガオがワガモノガオで絡みついています。名付けて「緑化自転車」。このまま乗っていても、意外とおしゃれで素敵かも。都市緑化が進んで、人々の自然への渇望がますます高まれば、フローリストさんや園芸店さんからこのような提案があってもいいように思います。ただ水やりと錆の点が自転車の機能として相性が良くありませんかね。そこだけクリアできれば、悪くない提案のように思いましたがいかがでしょう。

 

とはいえ、おしゃれとみるか、風情とみるか、残念な結論とみるかは、そのときの状況と心境、あるいはこの自転車がここに至るまでの背景をいかに想像するかによります。これはいずれにしても偶然の産物ですが、時にガーデンの一部として積極的に自転車を利用している路上園芸も見かけます。籠にポットや発泡容器を入れて植物を植えてしまっている様を見ると、放置された文明の一部が生長旺盛な植物に侵食される事態と重ね合わせてしまいます。例えば、もはや廃れた古代文明が森林に覆われる現象とか。

 

南米などの森林地帯では、古代文明の遺跡があったとしても深い森に覆われなかなか発見されないそうです。しかし、それが今やあるレーザー光線を照射すると地形が読み取れ、その地形が人工的かどうかで遺跡発掘の手がかりとなるようです。マヤの古代遺跡などが森林に覆われているのですが、これらの遺跡の場所一帯をレーザー測量で地形を読み取ることで発見したのだそうで、これが昨今の古代遺跡発掘手法なのだとか。

 

この自転車(人工物)はどこまで自然(ヒルガオ)に侵食されるでしょうか。侵食され過ぎて跡形もないくらいに一帯が緑に覆われたら、爆弾処理班の登場の前にレーザーか何かで内容の形を照射して処理に取り掛かるでしょうか。侵食具合はまだかわいいものですが、その行く末を想像するにあまりにも傍若無人であるため、見る者をぞっとさせるほどです。

 

この生活シーンのひとコマを見て捉え方はそれぞれ。みなさまはどのように切り取りますか?

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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