花研コーヒーブレイク

今週の中央通路

2021.11.11

こんにちは。泥油育子です。

気づけば日が短くなりましたね。17時でもう外が暗いので、随分遅くまで仕事をしたなという錯覚に一瞬捉われます。しかし、時計を見上げればまだ17時。思い直してもうひと仕事入魂しようと自分の尻を叩きます。あと41日で2021年の冬至を迎えることを思えば、もっともなことですが。そしてあと51日で2022年を迎えます。

さて、今さらですみませんが、大田市場花き部中央通路は今週も大変充実していますので、少しだけご紹介したいと思います。

もはや広く認知されて目新しいわけではないものの、やはりいつみても染めのカスミソウは（も）ステキ。写真に撮影できませんでしたが、キラキラ✨ラメが付いているタイプもあって、まさに花の輝きを増しています。見ていると気持ちもキラキラくるものですね。熊本の菊池地域農協様が11月22日いい夫婦の日に向けてプロモーションしています。

ストックもこれからシーズンを迎えます。今回の展示は山形県庄内地域からJAあまるめさまのストック。

とりわけ目を引くのは何といってもこちらの品種「ヴィンテージブラウン」です。

これはまたストックの定型を崩す革新的な品種ですね。また流通期を鑑みてもこのようなこっくりアンティークカラーはこれまで育種の過程で捨てられていたのではないかと想像。しかし、ワインかチョコレートかというくらい冬のイベントにふさわしい食べ物を想起させるこの色は、実はクリスマスからバレンタインころまでの空間装飾にも大きな役割を果たすでしょうし、お料理との相性もいいように思います。ご自宅に飾っても、シックで一気に大人のムードになりますね。この品種はほかの品種とは用途を大きく異にしていると思います。

庄内のストックを使ったアレンジメント装飾も素敵です。

セリ室入り口にはイノチオ精興園様のディスバッドマム。

マムでもまたこのようなアンティークカラーが目を引きますね。

同じ品種でディスバッド仕立てとスプレー仕立てで提案されています。

ショーケースは庄内よりJAそでうら様のダリア。

ムーンワルツは個人的に好みの品種です。

シャイニーオレンジ。実際にはこの写真より発色良く、使いやすそうです。

もう一つのショーケースも庄内の花特集。こちらはJA庄内たがわさま、JA庄内みどりさま、JAそでうらさまのオリエンタルユリやカラーのご紹介。

こちらはJAそでうらさまのカント―ル。

国内ナンバーワンの花き専門輸入商社クラシック様からネイティブフラワーズのご紹介も。どれも魅力的で足を止めずに素通りすることなんて誰もできないでしょう。

赤いブロニア。染めでなくてナチュラルカラーです。

ひとくにちエリンジウムもといっても実は様々なバリエーションが流通しています。

「スティファ」という名前で流通しています↓こんな上品で素敵なふわふわ素材、よく見つけてきてくださるものだなと感心します。このように充実した花きのバラエティがあるからこそ、日本の花きマーケットが魅力あるものになるものなのだなと。

リューカデンドロン、ピンクッション、キングプロテア・・・

収穫の地では春から夏に移行しているころと思いますが、なんだか実りの秋を感じさせるほど豊かなものを感じます。

千葉県からは佐倉のユリのご紹介。さくら農園様、今井ゆり園様、田中正様からのご出荷です。

八重のユリ、増えましたね。グリーンの八重がハンバー、赤の八重がエレナという品種です。

こちらのオレンジはタイニーダブルユーというアジアティックのハイブリッド。直径10cmくらいのタイニー品種です・・・タイニー品種って一般用語ではないと思いますが、小さい品種ということでご容赦ください。もともとは鉢物の品種を切花品種としてご出荷されたとのことです。隣のオリエンタルユリと比べるとこの大きさ。