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食飾同源(しょくしょくどうげん) その①

2021.07.28

こんにちは。泥油育子です。

この名前、自分ではまあまあ気に入っているのですが、インパクトが強すぎるのか、泥油ってだれ?とか何?とかお問い合わせをしばしばいただきます。

つい先日も、「名前のインパクトが強すぎて、内容を読みたいのに、なぜ泥油なのか気になりすぎて次に読み進められない」というお問い合わせをいただきました(笑)

ふふ。目論見通り!

 

・・・というわけではありませんが、どちらかというと目論見以上だったかもしれません。

 

 

さて、食飾同源その①について。

植物はなんでも、というか多くの品目でそうですが、食べておいしいものは食用に、薬になるものは今なら漢方などの生薬として、良質な油がたくさん採れるものは食用油として、花や葉、枝ぶりがきれいで観賞用に向いているというものであれば観賞用に栽培されるわけです。

 

例えば、菜の花であれば雑味がなくて食べておいしいものや大量生産しやすい品種はどんどん食用に改良され、花が良く開いて付きが良いものは観賞用に、油が採りやすい品種は採油用に栽培されるわけですね。すべての品種に明らかな線引きがあるかどうかはわかりません。多少食用、観賞用などの境界をまたいだ品種もあるかもしれません。

 

あるいはヒマワリもそうですね。観賞用と採油用、タネを取るためや観光地を作るために栽培されることもありますね。

このような例は枚挙にいとまがなく、ニンニク、玉ねぎ、観賞用ならコワニーやサマードラマーなどがあるアリアムもそうですし、観賞用でいうクルクマなどを含むウコン科の植物も然り、パイナップルやバナナ、バラ、シャクヤクなどもそうですね。

ちょっとユニークなところでは、エリンジウムの枯死した根っこに着生して育つキノコがエリンギだったから、エリンジウムからエリンギという名前が付いたという話。

 

このように、同じ植物から命の実なものをいただいているという意味では、食べて元気を得るにしても、飾って気持ちを整えるにしても食飾同源だな~と思う泥油でございました。

 

それでは皆様、ごきげんよう。

 

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