OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

テレビで高校生の花活けを見ました

2020.11.16

こんにちは。ボンソワール桐生です。

 

先週、マツコ・デラックスさんの番組で高校生花活けバトルが取り上げられた放送回を視聴しました。東京の男子高校生が、花活けに取り組む思いを語り、実際に活けるというもの。マツコさんの優しさのある投げかけや話の導きがあって、番組の出演した高校生達はとても上手に話をされていました。

 

マツコさんてとっても上手なんですね、相手から話と魅力を引き出すことが。

さて、高校生が花を活けているのを拝見し、ふと思いました。今後彼らが大学生になったころか、社会人になったころか、大人になるに従いこの時の経験があって花を購入するようになるのかなあという疑問です。

統計データでは、世帯当たりの花き消費額というデータベースが総務省にありまして、毎月そのデータをチェックしています。このデータの対象は20代以上の世帯です。ですから番組に登場した高校生や、大学生などは対象としていないのです。

今年になってから、20代世帯、30代世帯も若干ですが花きの購入が増えています。とりわけ切花です。園芸植物は全年齢でだいたい伸びているのですが切花は年齢で行動が違うようで、20代、そして一部の30代でそういう購入額が増えているようです。

 

一般に、切花を購入するのは高齢な世代で、50代から上です。生活に花を取り入れるようになる理由はいくつかありますが、一つは葬儀との関係があります。喪主年齢を調べたとあるアンケートデータでは50代から増え始め60代で喪主を務める方が最も多いとあります。平均的な寿命が80代で、そのお子さんにあたる方の年齢が引くことの20-30歳だからです。

葬儀をきっかけに花を仏壇やお墓に手向けるために購入し、自宅用も購入するように習慣化されていく・・・

これが割と多い行動パターンだったのではないかと思います。

よって、50代に届くまでは花を購入する機会が少ないというパターンでした。

幼少期から花に接する機会が多いと、大人になってから花を購入しやすいという花普及センターでの調査データがあります。更に今回のように思春期に花に接する機会がどう影響するのか興味深いところです。香川県の調査事例では、香川大学学生向け(文化祭)に花のアレンジ教室などのイベントを行ったところ大変好評であったとのことです。大学生は社会人一歩手前ですから、花に関する印象が良ければ直ぐに花を購入いただけるかもしれませんよね。

 

成年前後で花に接することで業界としては新規購入者をより早くゲットでき、恐らくその後数十年に渡ってご購入いただける可能性があり、マクドナルドのようにおじいちゃんになったらお孫さんにも花を提案いただきたいですね。

10代のうちから花に触れる機会を増やすとというのが大変少ないなか、高校生花活けバトルのような活動は貴重だなあ、他にもできないだろうかと思った次第です。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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