OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

ドラッグストアの統計から生活者のライフスタイルが変化し、その変化を健康食品分野はうまく提案していると思う

2020.09.18

こんにちは。ボンソワール桐生です。

商業動態統計という経産省から毎月発表される資料があります。
様々な商業分野の動態を月ごとに前年比で見ることができるので、変化を知ることができます。どのような小売り分野に動きがあるのか、数値で確認できます。ある程度ニュースから予想はつきますが、数値でみるとまた違います。金額の規模やその業態におけるシェアがわかるからです。

花きの売り上げを直接見ることは叶いませんが、この資料では花を販売している小売業の動態を知ることはできます。そこで毎月チェックしています。

中でも着目しているのは、ドラッグストアの統計とホームセンターの統計です。ドラッグストアは徐々に花を扱うチェーン店の話を聞くようになったので、今後花の売り場として有望です。よって動きを見ておくべきでしょう。ホームセンターの統計にはエクステリアガーデニングという集計カテゴリーがあるので園芸植物の動態分析には欠かせません。

 

リンクはこちらです。

さて、7月のドラッグストア統計をみると、健康食品が前年プラスになっていました。実は6月まではマイナスだったのです。

コロナ禍の中にあり衛生関連、食料品の確保が重要だったので、それら製品売り上げは伸びていたのですが、健康食品は下がっていたのです。購買層は、・・・想像ですが高齢な方が多いと思います。その人たちが7月からまた健康食品を購入しだした。これは生活が戻ったと捉える一つの指標と言えるのではないでしょうか。

 

翻って花業界の消費年齢はと考えれば高齢者が多いわけです。高齢者世帯の花き支出はどうか。

7月の家計消費データから分析すると、世帯主の年齢別支出という集計項目があり、そのデータをこのコロナ禍の3月から7月まで再確認しました。

70歳以上世帯の方の切り花支出額を前年と比較すると、増えていませんでした。3月が99.2%(前年比、以下同じ)、4月が94.5%、5月が95%、6月が112.2%、7月が97.6%となっていました。6月と7月は天候不順で大変な天候もありましたが、全国的には出歩きやすかったはず。それでも切花消費額が戻らないというコトは、花のヘビーユーザーに対して何かが足りなかったのではないかと思います。
健康食品サプリメントではビタミンDの販売が伸びたというリリースを読みました。5月のことですが。ビタミンDは日光を浴びないと生成されない必須要素で、巣ごもりによる影響と見て取れます。他にもこうしたコロナ禍から日常や体調を取ろ戻すための提案が健康食品にはあったのではないかと思います。
花き業界もビタミンFと言ってますが、もう少し踏み込んだPRを追加してもいいかもしれませんね。
街に出て季節の花を手に入れることが心身の健康にいいですね、とか・・・わかりませんが。とにかく、継続した提案でいきたいですね、今日はそんなことを思いました。

 

それではみなさま、ご自愛の上、良い週末をお過ごしください。

 

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