OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

ホウレンソウが爆弾探知機に!?

2016.11.07

植物はあらゆる形で私たちの命を支えてくれます。

光合成をして酸素を作り出してくれたり、野菜として栄養源となったり、観賞用として心の栄養となったり。つい先日も小欄で花きが人体に医学的効能を持つ理由についてあれこれと書かせていただきました。

先週のニュースでは、植物が人類を救うなんとも驚きの活用方法が飛び込んできました。

このタイトルの通り、ホウレンソウが爆弾探知機になるという話。ホウレンソウに微小なナノ粒子とカーボン・ナノチューブを埋め込むと、地雷や地中の弾薬に含まれる「ニトロ芳香族」を探知するのだとか。詳細、ご興味のある方は論文をご覧あそばせッ♪

ホウレンソウが爆弾を探知するとスマホに情報が送られるとかで、まさにいまどきのIoTを駆使した技術ですね。

その技術はホウレンソウでなくてもどのような植物でも可能で、テロ関連の監視活動などでも応用できると聞くと、植物であればコストも低く済むでしょうし、実用への期待大というところでしょう。

 

植物が弾薬の探知をする話なら、2004年にシロイヌナズナで地雷探知をする方法が発表されたようです(実用化は不明)。土の中に“ある成分”が含まれていると、3~5週間で葉の色が赤に変わるシロイヌナズナの性質を応用したそうです。この技術によって、地雷や重金属の探知が可能になり、地雷などがわかるのだとか。

爆弾とか地雷とか、私たちの日常生活には幸いにも今のところあまり接点がありませんが、世の中にはこれらの存在が日常生活の中で驚異となっている地域もたくさんあるということですね。だからこそ研究が進むのでしょう。

ちなみに“爆弾探知犬”は存在し、プラスチック爆弾の臭いを嗅ぎ分けるようですが、その犬が爆弾破裂の脅威にさらされていると思うと良心が痛みます。一方、植物なら良心の呵責も軽減されるというものです。

 

記事はコチラ(日本語)←論文のリンクがあります。

英語の記事をご覧になる方はこちら。BBCニュースです。

 

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