花研コーヒーブレイク
嗚呼、素晴らしきスズランの香り(5月1日すずらんの日)
2026.04.30
花研の一研究員です。5月1日「すずらんの日」を前に、スズランの出荷量がぐーんと増えてきました。
先日、長野県の飯山市からスズランの球根を養成される梨元茂(なしもと・しげる)さんが大田市場にお越しくださって、プランツパートナーさんの店頭で販売されていました。この記念すべき日に思わず花研の研究員一同、レジェンド梨元さんのスズランの香りを改めて嗅いでみました。
嗚呼、その香りの素晴らしさよ。
フレッシュで、スマート。思わず深く息を吸い込みたくなるような香りです。かの有名な洗剤メーカーがスズランの香りを軸にマーケティング展開してきた理由にも納得できます。(ご存知ですか?「ニュー●ーズ」)
私たちは、スズランの香りから「洗いたてのタオル」「清潔なシャツ」それから「幸せな日々」といったイメージを自然と連想してゆくのではないでしょうか。
香りが幸せにつながり、その象徴がスズランという記憶が、いつの間にか私たちの中に共有されているのだと思います。
一方で、実は本物のスズランの香りを嗅いだことがない人も多いのではないでしょうか。
スズランは、世界的に見るとヨーロッパ、特にフランスで親しまれてきた花です。フランス発祥の「すずらんの日」があることからも、その文化的な重要性がうかがえます。スズランって舶来のイメージですが、実は私たち日本人にもスズランはしっくりくる植物なのです。
キュー植物園の公式サイトでスズランを検索してみます。このサイトは、植物の学名や分布を調べるのにとても便利で、原産地(ネイティブ)が地図で確認できるのが特徴です。ここにそのリンクを紹介します。こちらです。
検索窓に Convallaria(カタカナ読みならコンバラリア)、と入力してみてください。
この属には数種が含まれており、分布は北米からユーラシア大陸まで広く、日本もネイティブの一つとされていることが一目でわかります。
そーなんです、古くから日本にもあった花なのですね。ただし、現在花き業界で流通しているスズランには日本原産と海外原産があります。海外原産の場合にはヨーロッパ自生種をもとにしたもので日本原産よりも花茎が長いようです。
日本各地には今も自生地があるそうです。検索したところ、北海道日高地方にある平取町、それから熊本県阿蘇市波野町などが有名です。
(ほかにもありましたら教えてくださいな。)
最後に、スズランが私たちにしっくりくる理由をあれこれ結び付けて考えてみました。
①香りをマーケティングした企業努力
②日本在来である
③日本文化に悪いものを「流す」「清める」といった思想があり、洗剤と心の安寧がつながる
④世界に通用するカワイイ文化圏にぴったりだから
以上、私の勝手な推測です。
いつか、野に咲く日本の自生スズランをこの目で見てみたいですね。
『はじめての切り花ガイド』でもスズランの日について紹介されています。
日本農業新聞の書評はこちら↓(掲載は日本農業新聞さんの許可をいただいております)
それではみなさま、ごきげんよう。












